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ChatGPTは、書き出しの1文を与えるだけで小説を書けるか?

noteメンバーのお一人である 藤巻 隆 さんが小説生成AI「AIのべりすと」に書き出しの1文だけ与えて小説を生成させる実験をなさっています。私は、同じことがChatGPT にも出来るのだろうかと思い、試してみました。その実験結果をご報告します。

◎藤巻 隆 さんの記事はこちらです:

◎AIのべりすとのサイトはこちらです:

また、ChatGPTで小説を書く実験は、どまんだかっぷ さんがトライなさった記事もありますので、こちらも、是非ご参照ください。

◎どまんだかっぷ さんの記事はこちらです:


1.結論および AIのべりすと/ChatGPT比較

 
 
 結論から言うと、ChatGPT も、冒頭の一文を与えられただけで、小説を書けます。一方、藤巻さんの《「AIのべりすと実験」》と私の《ChatGPT実験》では、作られる小説が全く違った形態になりました。
 以下に、両者の違いを列記します。


1.AIへの指示の仕方


ここでの違いは、AI側からの指定によるものです。

藤 巻 さん/AIのべりすと
ご自身で、冒頭に「それは夢で見た光景だった。」という一文をお書きになって、その後をAIに生成させています。

楠 瀬/ChatGPT
ChatGPTに次の要請を出して、それに応えさせています。
  「それは夢で見た光景だった」という書き出しで小説を書いてくだ
  さい。字数は制限しないので、書けるだけ書いてください。

2.字数

※AIのべりすと は、際限なくどんどん書き続けます。
     私は、第1シーズン299回、第2シーズン98回までの継続を確認
 しています。
 
※ChatGPTは、字数の上限制限がかかっていそうです。
  時数無制限で要請しましたが、2回生成させて2回とも700字~
  800字の間に収まりました。


3.内容


AIのべりすと の小説は、私たちが見る夢にそっくりです。
  話に脈絡がなく、とてもシュールに進んでいきます。

ChatGPTの小説は、起承転結のある「オハナシ」になっています。
  (起)夢の入り口⇒(承)夢への没入⇒(転)目覚め⇒
  (結)夢が残した遺産

2.ChatGPTでの実験内容

2-1.私からの要請

「それは夢で見た光景だった」という書き出しで小説を書いてください。字数は制限しないので、書けるだけ書いてください。

2-2.初回生成

それは夢で見た光景だった。夢の中で私は、広大な草原が広がる場所に立っていた。空は澄み切っていて、青空が広がっているだけだった。風はそよそよと吹いており、花々の甘い香りが漂ってきた。
私はその草原を歩きながら、不思議な感覚に包まれていた。どこか懐かしいような場所でありながら、同時に未知の世界でもあった。足元の草は柔らかく、歩くたびに地面から花が咲くような音が聞こえた。それはまるで私がこの場所に存在することで、自然そのものが生き生きと躍動しているかのようだった。
進むと、遠くに小さな村が見えてきた。村は古風な建物で囲まれ、中央には美しい広場が広がっていた。村人たちは笑顔で歩き回り、互いに挨拶を交わしていた。私はその村に入り、村人たちと交流を深めることに決めた。
彼らは親切で、温かく迎えてくれた。彼らの言葉は私には理解できなかったが、それでもコミュニケーションは成り立っていた。手助けをしてもらいながら、村の生活に参加することができた。食事は新鮮な野菜と果物で溢れ、その味は口に広がるたびに幸福感をもたらした。
日が経つにつれて、私はこの夢の世界にどんどん魅了されていった。村人たちは穏やかで平和な生活を送っており、争いごとや疲れた日々とは無縁のようだった。夢の中での時間は止まっているかのように感じられ、私はこの場所にずっと留まりたいと思っていた。
しかし、夢の中でも現実の時間は進んでいる。朝日が昇り、夢から覚めると、その美しい草原の光景は消えてしまった。私はベッドの中で座り、夢の中の村と村人たちの温かさを思い出しながら、心がほっとした。
「それは夢で見た光景だった」と私は自分につぶやいた。しかし、その夢の中で感じた平和と幸福は、私の心に深く刻まれ、現実の世界で実現しようという願いを生んだ。その夢から得たインスピレーションを胸に、私は新たな日を迎えるために一歩踏み出す覚悟を決めたのである。
(796字)

2-3.再生成

それは夢で見た光景だった。広大な野原が目の前に広がり、そこには色とりどりの花々が風に揺れていました。太陽は青空に輝いており、その光は花々にキラキラと輝きを与えていました。私はその美しい風景にただただ立ち尽くし、心が穏やかに満たされるのを感じました。
この夢の中では、私は自由自在に飛ぶことができました。大地から浮かび上がり、空を舞い、花々の間を颯爽と飛び回ることができるのです。風が私を包み込み、私はその力を感じながら空中を舞っていました。この夢の中では、私は制約や重力から解放され、純粋な自由を味わっていました。
野原の奥には美しい森が広がっていました。木々は緑の葉で覆われ、小川がそっと流れていました。私は森へと向かい、その中を散策しました。鳥たちの歌声が私の耳に心地よく響き、野生の生物たちが静かに森の中を歩いていました。
夢の中では、私は時間の概念を忘れてしまいました。ただ、この美しい世界を探索し、感じることに没頭していました。どれだけの時間が経ったのか、それすらも意識の外に置かれ、ただただ夢の中に身を委ねていました。
しかし、いつか夢は終わらなければならないものです。私は空中から降り、野原に立ち戻りました。太陽は依然として輝いており、花々も風に揺れていました。しかし、私はこの美しい光景を胸に刻みつつ、目を覚ましたのです。
夢の中で感じた穏やかさと自由は、私の心に深く残りました。そして、それが現実にも存在することを信じ、日々の生活に希望と勇気をもたらしてくれることを知りました。その日から、私は夢を追いかけることを決意し、自分の人生を豊かにするために努力しました。そして、夢の中で感じた美しい光景を現実にするために歩み始めたのでした。
(721字)

3.お願い

 これからの時代、アート、ビジネス等の表現の世界で、私たちは好むと好まざるとに関わらず生成AIと共生していかざるを得なくなるだろうと、私は思っています。

 そして、共生していく上では、相手の特性をよく知って付き合いき方を工夫していくことが大事になってくるはずです。

 note の世界は広大です。私が知らない所で、多くの方が色々な形でAIについての試行錯誤をなさっているのではないかと思います。
 
 もし、お差支えなければ、試みの内容を記した記事を、私のマガジン『生成AIを試してみた』に追加いただけないでしょうか? 様々な試みを共有することで、新しい知恵を生み出すことが出来るのではないかと思っています。

マガジンはこちらです:


(注)上記マガジンは、当初はChatGPTに特化したタイトルでしたが、これだと範囲が狭すぎるので、『生成AIを試してみた』に改めました。


添付資料:

初回生成時のChatGPT 画面の画像を添付します。

ここでお付き合いいただき、ありがとうございました。



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