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新しい価値を市場に問うてみる

早いもので 株式会社MILLE を創業して半期が経ちました。

ありがたいことに、これまでの仕事を通じて知り合った方々から、
「これを手伝って欲しい」
「あれを教えて欲しい」
「こんなことに困ってるんだけどどうしたらいいかな」
などとお声掛けいただき、自身の事業の軸にしたかった“流通支援”に早速取り組むことができています。

そんな方々の期待に結果で応えられるよう日々仕事をしていますが、それと同時に、この状況に甘えているのではなく、自社を知らない企業さんから「そういう強みがあるなら、御社にお願いするよ」と言ってもらえる状態を作ることが重要だと感じています。

そんなことをおぼろげに感じていた時、「え、これ俺のために書いてくれてる?」と思わざるを得ない記事に出会いました。

この記事にある“創業は「自分の考える新しいやり方や価値を市場に問う」絶好の機会”であるという言葉にハッとしました。

確かに、商社で働いていた時も幾度となく「もっとこうやった方がいいのに」「もっとこう考えたらいいのに」と思うことが多々ありました。
多々どころか多々々々々々々々々々々々(12年分)くらいありました。

山口さん曰く、それこそが創業者が新しい会社でうちだすべきビジョンや強みのヒントであり、強みに昇華させるべき素子なんだと。

当たり前のことかもしれませんが、自身の事業をきちんと言葉で整理し、伝えていくことが必要だと感じたその日から、言語化に取り組みました。

【過去に自分が感じた違和感の素子】
・OEMのビジネスモデルだと価格決定権が作り手側に無い。
・要因は様々であるものの、国内の産地がどんどん縮小している。
・モノづくりの現場で手間暇かけて作っていることや、その良さが認知されていない。
・工場に行ってみると職人の想いやモノの良さを感じられるが、行かないとわからない。
・バイヤーの仕入れ判断基準が「価格」に偏重しすぎている。
・中間流通の“売れんかったらメーカーに返品すりゃええわ”という責任感の無さ。
・大量生産に起因する大量の在庫処分、見切り販売。

【違和感を解決するような考え・やり方を昇華させた新しい強み】
・作り手が向き合う厳しい現状(一番は人手不足)を支援する
・「経営」と「デザイン」両方のリテラシーを持った支援担当者
・作り手が元来持っている良さを伝えられること
・作り手の「こう売りたい!」を叶えること
・デジタル化を促進し、日々の業務を効率化する

めちゃくちゃ大まかですが、こんなモヤモヤがあったから、それらを解決すべく起業したんだよなと改めて振り返りました。

過去の自分(商社・問屋事業)は、作り手に対し、商品を大量に仕入れることで売上に貢献してきた。
これからの自分(流通支援事業)は、作り手と一緒に、ユーザーに本質的な良さを伝える / 新たなスモールビジネスを構築する仕事にアップデートしたいなと。

自分が中間流通の立場でやってた時の機能と、目指すイメージとしてはこんな感じです。

【生産者に対する従来の問屋機能】
OEM依頼・商品仕入機能
販路開拓・商品販売機能
在庫管理・物流機能

“新しいやり方や価値を市場に問う”屋、MILLEの仕事
→(ブランド戦略)ブランドづくり
→(マーケティング)販路の設計・一緒に売る
→(経営戦略)生産管理・小口出荷体制構築

「いや、全部やん、、」って感じですけど、人手不足=全部やらないといけないんです。それに地域産業の作り手が直面してる課題は、何千万円~数億円という規模内のことなので、めちゃくちゃ高度なコンサルティング技術が必要なわけではありません。ちょっとした改善で一気によくなると考えています。

めちゃくちゃグロースしそうな事業ではないし、VCから巨額の資金調達を狙ってるわけでもありません。過去に自分が感じた違和感の素子を潰していくことで、地域産業を、特に繊維産業を活性化できたらいいなと。

そんなこんなで考えた当社のビジョンは、

「日本の繊維産業に好循環を創出する」


地域産業の従事者が作っている本質的に良いモノを、今後の皆さまの日常生活に届けていくことが会社の目標であり、自分自身の「利益追求」「自己実現」「社会貢献」3つの重なりです。

株式会社MILLE(ミル)は、
見る(百聞は一見に如かず)色んな世界を見たいという意思。
Millennials(ミレニアル世代)この世代ならではの価値観。
などのワードが社名の由来になっています。

創業は「自分の考える新しいやり方や価値を市場に問う」絶好の機会。だからこそ、問うてミル。締めがこれでいいのかわかりませんが、明るく元気に仕事をしていきたいと考えています。

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