都市と郊外の居場所/岡山古民家再生工房35周年 工房のこれからと矢吹昭良の与えた影響 『住宅建築』No.507
住宅建築2024年10月号 No.507
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特集 都市と郊外の居場所
特集では、都市と郊外において豊かに暮らしていくためにそれぞれの居場所がどうあるべきなのか、5つの多様な住まいを通してこれからのあり方について考える。
特別記事 岡山古民家再生工房35周年
工房のこれからと矢吹昭良の与えた影響
岡山で活躍する古民家再生工房の35周年を振り返る。なかでも、再生工房に多大な影響を与えた矢吹昭良を顕彰しその思想と実践を作品や論考を通して紹介するとともに、ギャラリートークでは次世代への継承とこれからについて再生工房のみなさんに語っていただいた。
シリーズ 森と人と建築と 第23回
竹建築が紡ぐ未来 融合する都市と森の景 その1
未来の都市を緑多く自然豊かな場所にするために”竹”という素材を用いることは可能だろうか。
その可能性を探るため、今回は“自然の楽園”と称されるバリ島を訪れた。不定形で複雑ながらも丈夫で柔軟な性質を持つ竹。それによって生みだされた建築はバリ特有の熱帯雨林環境と融合し美しい景観を生み出している。この地で長きにわたりバリの土着的な「竹建築」の可能性を広めるため数々の建築を手がけてきたジョン・ハーディと竹を用いた建築の設計を行うIBUKUのCEOでジョンの娘エローラ・ハーディが主宰するバンブーインダ―ホテルとアトリエ、グリーンスクールなどいくつかの周辺施設を紹介する。また、ジョンとエローラそれぞれに「竹建築」の未来についても語っていただいた。
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目次
特集
都市と郊外の居場所
建築と緑がつくり出す都市の棲家
天神町place 設計=伊藤博之建築設計事務所
健やかな暮らしと風景を育む
ちっちゃい辻堂 設計=ビオフォルム環境デザイン室/山田貴宏
インタビュー
手放した先の世界を考える 石井光
暮らしと環境と技術の程よい関係
文=山田貴宏
未来食堂と街のえんがわ
各務さんの家 設計=ニコ設計室/西久保毅人
住宅街の住まいを閉じつつ開く
睫々居 設計=中川雄輔+木々のや/奥村英史+奥村悠視
街と人を見守り続ける場所
桜台ビレジ 設計=内井昭蔵
環境調整装置としての桜台ビレジ 内井昭蔵
内井建築の原型を伝える
T邸 改修設計=ショセット建築設計室/伊藤康行
既存の斜め壁をデザインに取り込む
W邸 改修設計=ショセット建築設計室/伊藤康行
桜台ビレジに暮らし、改修すること
文=伊藤康行
内井昭蔵のデザインマインド―環境建築―
文=松岡拓公雄
特別記事
岡山
古民家再生工房35周年
工房のこれからと矢吹昭良の与えた影響
「民家増幅装置」による再生 矢吹昭良
“緑の建築” 矢吹昭良
古民家再生工房35周年展【ギャラリートーク】
地域文化の時間軸を建築で次世代へ繋げる
上田恭嗣+丹羽英喜+楢村徹+神家昭雄+大角雄三
岡山モダンヴァナキュラリズム 平良敬一
古民家再生を担う次世代の建築家
シリーズ
森と人と建築と 第23回
竹建築が紡ぐ未来 融合する都市と森の景 その1
企画・監修=落合俊也
インタビュー エローラ・ハーディ/ジョン・ハーディ
研究室からフィールドヘ 第47回
かやぶきゴンジロウ
東京大学大学院 岡部明子研究室
新連載
和の世界の空間探求
和室の原点 企画・監修・文=服部岑生
連載
次代の建築家 第16回
家の躯体 設計=IGArchitects/五十嵐理人+南野友子
INTERIOR -Back to Neutral- 第35回
AuMaitre-Hersey's House MIKI TAKASHIMA
手描き図面に込めた想い 第19回
鬼頭梓の建槃 その1
弘前中央高等学校講堂 MIDビル
監修・文=松隈洋
書評
『図説 付属室と小屋の建築誌 もうひとつの民家の系譜』
(大場修 編著、鹿島出版会)
評者=藤岡龍介
雑誌の概要
書 名:住宅建築No.507(2024年10月号)
著 者:建築思潮研究所 編
発行日:2024年8月19日
価 格:2,860円(税込)
次号予告
住宅建築2024年12月号 No.508
10月19日発売予定
〈特集〉
造作と家具 生活の美学
服部信康「碧南市の住宅」「名古屋市の住宅」
森田悠紀「国分寺の家」
黒澤彰夫「高尾の家」
水之江忠臣の小椅子―リ・デザインの精神
〈特別記事〉
生活に寄り添う住まい
※本記事の内容は、本書『住宅建築No.507』もしくは住宅建築WEBサイトから引用しています。