僕たちは、心の中にある『救われなさ』で物語に涙する。
どうして僕たちは物語に胸を熱くし、涙をするのだろうか。
僕は感動的なシーンが大好きだ。
映画や小説、スポーツや誰かの人生。
これまで多くのストーリーに心を打たれ、涙することも多い人生だった。
つい先日、鬼滅の刃『無限列車編』の映画を観に行ってきた。
子供に大人気のアニメだが、大人の僕も心を打たれ、涙してしまった。
鬼滅の刃の『何』に感動をしたのだろう。
僕が心に響いたのはストーリーそのものより
作中で登場する、2つのセリフだった。
・自分に期待してくれる人、信じてくれる人がいるにであれば頑張るしかないだろう。
・強きものは弱きものを救うために日々生きろ
作中に登場するキャラクター達が受ける言葉だ。
自分とキャラクターを重ね合わせ
まるで自分が言われているかのような感情を抱き
強いメッセージとして心に残ったものであった。
これを自己移入というらしい。
救われなさがあるからこそ感動する。
僕が今している仕事は、物凄くやりがいがあるし、自分らしさ(強み)を発揮できる環境だと感じている。
ただ、その分大変なことも多い。
日々、身の丈よりも高い目標を追いかけ続けている。
頑張っていても上手くいかないことだって多々ある。
そんな時は、心の中に『救われなさ』が溜まっていくのを感じながら仕事に向き合っている。
そんな想いを心の隅っこに抱えながら、鑑賞した、鬼滅の刃『無限列車編』
・自分に期待してくれる人、信じてくれる人がいるにであれば頑張るしかないだろう。
・強きものは弱きものを救うために日々生きろ
振り返れば、これまでの上司は皆、僕に大きな期待をかけてくれる
人だった。信じてくれる人だった。
強みを生かした、自分ならではの仕事が出来ているという自負だってあった。
この2つのセリフが、心の隅にあった『救われなさ』を泡のように溶かしてくれるような気がした。
頑張ろうって勇気を与えてくれた。
挑戦する人の人生は感動的だ
挑戦をしている人ほど、理想と現実のギャップに苦しむ瞬間が多く存在するだろう。
救われない自分を感じることだって多くあると思う。
でも、救われない自分がいるからこそ、自分を救ってくれる言葉やストーリーに深く感動出来る。心を動かされる。
そんな経験を積み重ねていくことで、人生の味が深まっていくのではないだろうか。
そんな風に考えていると、これから出会う作品やストーリーが、どんなメッセージを自分に訴えかけてくれるのだろうかと、楽しみになってきた。
あなたはどんな作品のどんな言葉が胸に残っていますか。
挑戦する人の人生を応援したい。
それではまた。