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自己効力感を持とう!~新規事業成功の鍵となる自己効力感の高め方~#165

皆さん、「自己効力感」という言葉をご存知ですか?
新規事業開発や商品開発プロジェクトチームにおいて
自己効力感を高めることは、プロジェクトの成功に大きく寄与します。
今回は自己効力感の高め方についてお伝えします。


|自己効力感とは?自己肯定感との違い


「自己肯定感」という言葉なら聞いたことがあるという方は多いはずです。書籍もたくさん出版されていますね。

「自己肯定感」は今の自分や過去の自分を肯定することです。
今の自分の
・好きなところ、嫌いなところ
・よいと思うところ、よくないと思うところ
をいったん肯定し"自分らしさ"と定義します。

過去の自分の「よかったこと、よくなかったこと」を
それがあったから今の自分があると思うこと。
これが自己肯定感です。

では自己効力感とは何でしょう?

「自己肯定感」は今と過去の自分を肯定することに対し、
「自己効力感」は
・自分は目標に達成できる
・自分は何かを成し遂げる
・自分ならできる
と信じる気持ち
のことを言います。

この自己効力感は個人にもチームなどの組織にも当てはまります。

|新規事業開発における自己効力感の重要性


新規事業や商品開発では
「自分たちにできるかな?」
「難しいな、、。」
と思っていると、まず途中で気持ちが萎えてしまいます。

新規事業や商品開発において自己効力感は成功への重要な要素となります。

テーマが決まっていようといまいと
自分たちなら何かできるとチームが信じる気持ち―
「自己効力感」は少なからず必要です。

もし自分がリーダーの場合、このチームなら必ずできると信じている必要があります。
そして、このリーダーの自己効力感はチーム全体にも波及します。
リーダーは根拠なく自己効力感を持ちましょう。


企業の場合は、組織のマネージャーや上層部がこの自己効力感を持っていることが重要です。
マネージャーや上層部が
「うちの会社はまだやったことがないから難しい」
「やってみるけど難しいだろうな」
と思っていると、チーム全体にその雰囲気が伝わってしまいます。

逆に、マネージャーや上層部が
「初めてだけどうちの会社なら必ずできる」
「このチームなら絶対できる」
と信じていると、それがチームに伝わります。

ぜひ、この自己効力感を意識してみてください。
プロジェクトには最も重要な要素のひとつかもしれません。

|自己効力感を高める5つの方法


では、チームの自己効力感を高める5つの方法を見ていきましょう。

1.外部と話す(現場に出る)

 新規事業開発で最も効果があるのは外部の人々と直接対話することです。

社内での議論だけでは、しばしばダメ出しやネガティブな意見が
多くなりがちです。
一方、外部のパートナー候補や見込み顧客・企業から
「○○さん、ぜひ一緒にやりましょう!」
「企画がGoしたら、ぜひ協力させてください!」
というような前向きな反応をいただけたら自己効力感も爆上がりですね。

重要なのは、外部の人々にミッション・ビジョンや熱意のこもった企画ストーリーを語ること。

それだけで自己効力感を高める効果があります。

ただし、外部の意見を聞く際、注意点もあります。

必ずしも外部からポジティブな意見ばかりいただけるわけではありません。
そのためポジティブな言葉をいただけると嬉しくなりますが、
逆に、ポジティブな意見ばかりの場合は新規性が低い可能性があります。

新規事業の場合、2割くらいのポジティブな意見があれば
ちょうど良いと思って下さい。

2.ミッション・ビジョンを振り返る

定期的にミッションとビジョンを振り返ることでチームの使命感とワクワク感が向上します。

そのためには例えば
・ミーティングの冒頭や終わりにミッション・ビジョンに触れる
・デスクにミッション・ビジョンを掲示する
・スマートフォンのロック画面にビジョンを表す画像を設定する
などの工夫をしてみます。

3.応援してくれる人を見つける

 新規性の高い企画は、時に理解されにくいものです。

そんな時こそ、本気で応援してくれる人を見つけましょう。
企画の良し悪しにかかわらず新しいことにチャレンジしている姿勢を
本気で応援してくれる人は必ずいます。

新規事業開発の経験者、チャレンジの価値を理解している人など、
周囲にこのような理解者が増えるとよいですね。

4.小さい成功を重ねる

小さな成功体験の積み重ねでも自己効力感が高まります。

・ちょっとしたリサーチで高評価をもらう
・簡単な実験で成功する
・プロトタイプで形にしてみる
・様々なアイデアを小規模に試してみる
など、小さく行動してみてうまくいけば自己効力感も上がります。

失敗も「進捗の一部」と捉え、どんどんチャレンジしていきましょう。

5.言葉を変える

最後は、
「言葉を変える」
「ポジティブな言葉を使う」
ことです。

例えば
「できるかな...」→「できる!」
「難しそう...」→「やってみよう!」
「無理かも...」→「必ずやり遂げる!」
というように言葉を変えてみましょう。

これは「脳をだます」テクニック
ポジティブな言葉を使うことで徐々に前向きな思考が身につきます。

|おわりに


新規事業開発や商品開発プロジェクトチームの自己効力感を高めることは、プロジェクトの成功に大きく寄与します。

マネージャーの皆さまは
プロジェクトチームの自己効力感(組織効力感)が上がるように
関わることでプロジェクトが加速するはずです。

是非意識してみてください。

また自己効力感を高めるには個人でコーチングを受けたり、
チームとしてチームコーチングを受けるのも非常に効果的です。

仕事で私が最も意識している部分のひとつですので、
ご興味のある方は、ぜひご連絡ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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