ヒットを生むのは新技術だけではない
以前、日経クロストレンドに
興味深い記事がありました。
「2021年上半期記事ランキングから見る
ヒット商品の意外な共通点」
こちらの記事に
「ヒットを生むのは新技術だけではない」(引用)
という記載があります。
さっそくみていきましょう。
◇ちょっとしたアイデアがヒット商品を生む◇
新しい技術で画期的な新商品を
企画していくことは大切なこと。
しかし、商品企画の場合は、
ちょっとした小さなアイデアだけで、
ヒット商品が生まれたりすることがよくあります。
例えばこの記事にある
コカ・コーラのペットボトルラインアップ。
従来の
500ml、1.5L
から、
500mlを廃止し、
新たに350ml、700mlを加え、
350ml、700ml、1.5L
としたことで売り上げが大幅にあがったとのこと。
コロナ禍で在宅が増えたことから、
スーパーでコカ・コーラを買うことも増え、
一人で飲む350ml
家族で飲む700ml
のラインアップへと切り替えたとのことでした。
◇買い手の嗜好や環境の変化をキャッチするアンテナを◇
このように既存事業の商品企画の場合は、
ユーザーの嗜好の変化や環境の変化で、
求められるモノやコトも変化していきます。
また、新しい商品がどんどん発売されることで
ユーザーの課題も変化していきます。
新しい技術や画期的なアイデアにこだわりすぎず、
ユーザーの嗜好や課題をしっかり分析することで、
それらを解決してくれるちょっとしたアイデアが
ヒットにつながることがよくあります。
私自身も記録メディアの商品企画を担当していたときに、
・パッケージの表記を英語から日本語にした
・ユーザーの嗜好にあわせて他社にないラインアップを追加した
などでヒット商品やロングセラーにつながった経験があります。
もちろんそのアイデアに至るまでには、
相当のヒアリングやユーザーの嗜好調査を
経ていますが、画期的な技術を使ったわけではありません。
痒い所に手が届くアイデアを見つけていきますが、
痒いところは環境でどんどん変わっていきます。
そこをうまく見つけていくのも企画アプローチとして
とても有効です。
◇ぶっちぎりで逃げ切る戦略も練ること◇
ただ、気を付けなければならないこともあります。
他社の参入障壁が低い場合は、
必ず他社もすぐにマネしてきます。
ヒットに安住せず、
どんどん新しいアイデアで逃げ切る戦略をとってください。
同記事には他にも参考になる商品アイデアが挙げられています。
参考にしてみてください。
メーカーにいるとついつい新しい技術にこだわってしまうことがありますが、
ユーザー視点で痒いところを探していくのもよいアプローチです。
だからと言ってすぐに簡単にアイデアが出るわけではありません。
周りもみんなが賛同してくれるわけではありません。
しっかり企画し、しっかり説得して、
導入に向けて推進していきましょう。
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