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これぞ”企画マインド”! ソニーで培った企画マンに必要なマインドとは?

企画マンに必要なものは何だと思いますか?

もちろんスキルや知識は大切ですが、
それ以前に持っていておくべきものーそれは

”企画マインド”

であると私は思っています。

私のソニー時代の経験を交え
今回は企画マインドについてお伝えします。

|知識・スキルより まずは企画マインド


「企画に必要なスキルは何でしょうか?」

新規事業や商品開発のサポートでこんな質問を受け、
いろいろお話する機会がありました。


企画と言えばやはり

・企画プロセス
・ビジネスモデル
・マーケティングフレームワーク


このような知識やスキルを、まず皆さん気にされます。


でも、企画マン、企画職の方にまず気にして欲しいのは
"企画マインド" だと私は思っています。


もちろんプロセスなど知識・スキルは必要ですが、
企画マインドさえあれば
知識・スキルは調べれば分かりますし
自然とついてきます。

一方で、いくら企画プロセスやフレームワークなどの
知識・スキルがあったとしても
企画マインドが無ければ企画は進められません。

|企画マインドとは?


では、「企画マインドってなんだ?」となりますね。

感覚的なもので言葉で説明はしにくいので
私が "企画マインド" を叩き込まれた
元ソニー副社長 大曾根幸三さんのネット記事を共有します。

① ウォークマン開発秘話


大曾根さんは初代ウォークマンの開発者であり、
その頃のことが生々しく書かれています。

冒頭を引用すると

ウォークマンは1979年2月、盛田昭夫会長(当時)から「大学の夏休み前に発売しよう」と言われ、わずか4カ月で開発しました。録音できないただの再生機なんて売れっこないと直属の上司をはじめ社内のあちこちから中傷され、つらかった。あまりにも四面楚歌なので設計の仲間と、「本当に売れなかったら東芝か松下電器産業にでも入るか」と話したほど。しかし幸い、“上の上"が味方についていた。盛田さんが「俺が会長の首を賭ける。売れなかったら辞めてもいい」と言ってくれたのです。百万人の味方を得た気持ちです。

ところが発売当初はまったく売れない。グループ販社も系列専門店のソニーショップも「こんな半端物」と見向きもしません。唯一、丸井の新宿店にいた三十何歳の仕入れ担当の方だけが「これは売れる」とまとめて注文してくれました。あの恩は忘れません。その後ウォークマンは大ヒット。年末商戦期には一転、品薄状態になりましたが、恩義のある丸井には1万台を最優先で卸すよう販売にお願いしました。

このネット記事は4つシリーズものになっていて、
その後も企画に参考になる考え方が
大曾根さんらしい江戸っ子べらんめえ口調で語られています。

② テープ部門立て直し


そしてもう一つ、第4話の記事をご紹介します。

やはり冒頭部分を引用します。

副社長時代にテープ部門を立て直しました。任されたときには110億円の赤字でしたが、翌年には110億円の黒字にV字回復させました。簡単なことです。ビデオテープなど5種類ほど事業があったのですが、それぞれの事業トップを総入れ替えし、「コストを半分に、売り上げを倍にしろ。思い切ってやれ」と指示したのです。

実は私はこの頃、ちょうど企画部門に異動になったところで
この時のことを鮮明に覚えています。
(因みに、私はぺいぺいだったので首にならずに済みました、、笑)


記事にあるように
「110億円の赤字を110億円の黒字にする」
と宣言され、
「110だからライオンプロジェクトだ!」
とプロジェクト名まで決められていました。
(百獣の王ーライオンから命名)

指示はとても明確。

「今年はコストダウンの年、コストを半分にしろ!」
の号令で、我々企画部門含めすべての部署が
コストダウンに尽力しました。

で、本当にコストが半分になるのだからびっくりです。

翌年は
「よし、今年は売上だ!」の号令で全部門が売上向上に邁進。

コストが半分になっているので利益は急増。


記事の通り業績はV字回復し、
ライオンプロジェクトは大成功となります。


メンバー全員半信半疑だったと思いますが
大曾根さんは成功を確信しておられました。
経験から来るものだと思います。

|おわりに


企画マン、企画職の方が企画に取り組むに当たって
一番必要なものは”企画マインド”です。

企画マインドについて
元ソニー副社長 大曾根さんのマインドは参考になると思います。

興味ある方は是非、記事を読んでみてください。


そんな大曾根さんも
企画のことを尋ねると、
失敗談ばかり話されていたのを覚えています。

「失敗は闇に葬れ」
も大曾根語録のひとつ。

自分なりの企画マインドをもって
新規事業や商品開発を進めていきましょう。

企画マインドさえあれば
知識・スキルは勝手についてきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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