『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』 著:下園壮太
戦略的にも疲労を管理することが有効と分かる本。
『「昔の自分を捨てて、新しい自分になる」という発想は抵抗感が大きい。過去の否定ではなく、新しい技をもう一つ覚える事なのだ。』p62
この本は素晴らしいです。近年の僕的ベストになる可能性大…
頑張らない自分…みたいな本かなと思って読み始めたら、疲労にフォーカスした本と言ってもいいのかな。疲労を管理する。
疲労のコントロール、管理の具体的な方法も記してあり、すぐに実践したいと思いました。
断片的な引用になりますが、僕にはハッとさせられる内容に溢れていました。
『スピルバーグが自ら発達障害であったことを公表して話題になった。小学生のころから読み書きが苦手で、今でも脚本を読むのに、人の2倍の時間がかかってしまうらしい』p111
『「子供の心の強さ」が強すぎる人は、大人社会ではどうしても、ムリが溜まりやすくなる』p33
『「子供の心の強さ」とは、「我慢する」「あきらめない」「全部やる」「1人でやる」「完全にやる」』p31
【新澤注】これらを捨てるのではなく、「大人の心の強さ」を追加する。
『2倍モードとは、普通なら軽く受け流せる刺激に、2倍の反応をしてしまうモード、2倍の反応とは、つまり、2倍感情を動かすということだ』p134
【新澤注】疲労がさらに進むと3倍モードになり、専門家の治療が必要とのことです。この本では3倍モードの事を「別人格」と呼ぶのにも納得がいきます。
『経験の乏しさによる「価値観の未熟さ」
例えば
・他人や世の中を変えられると思っている
・自分は周囲から大切に扱われるべきものと思っている
・努力すれば必ず報われると思っている
・正義は必ず勝つと思っている』p145
『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』著:下園壮太