宵山、祭りに狂った日
祇園祭前祭の宵山の日に京都へ泊まりに行ってきました。満身創痍ですが当日の様子を書き残しておこうと思います。
9:30京都着。まずは八坂神社へお参り。
何年か前、ちまきが足りなくなった年は代わりにちまきが描かれたお札を授与されていましたが、今はそのお札とちまき両方とも授与されていました。
この時点で10時過ぎ、おかるはまだ空いていないのでひとまず河原町方面へ向かいます。
矢尾定目指して行くも11時過ぎの時点で長蛇の列。何年か前は後祭のお昼時でも余裕で入れたのに。というわけでホリーズカフェへ。
それからは山鉾巡り。夜は身動きがとれなくなるだろうと思い繰り出したけれどこれがもう暑い。カフェを出てすぐ函谷鉾で冷却タオルを買う。
他にも冷却マスクだったり函谷鉾はいろんなグッズがありました。ちまきも鉾建ての日から授与されていたけれどもまだ十分あるようでした。他の山鉾はこの時点(宵山お昼)でちまき完売のところが多数。山鉾によってはグッズもほとんどないところがありました(蟷螂山や月鉾など)。
観光客向けにも町の人々向けにも暑さ対策が以前よりとられていたのが印象的でした。
暑さに耐えきれずホテルへチェックイン。昼は四条通より南の山鉾を回りましたがもちろんすべては無理でした。
やっぱり宵山は夜の方が風情がある。ただ夜は人がすごいので風情や懸想品を楽しむ暇はない(昼も暑くてなかったけど)。前祭は宵々山かその前の夜に楽しむのがベストだなと思いました。ただそうするとホテルで巡行を見ることができないので悩ましい。
しばらくホテルで横になってからまた山鉾の方へ。早めの晩御飯をとって日が翳ってから四条通より北を回ることに。
8時半には宿に帰りお風呂へ。それから寝かしつけるつもりでしたが、9時過ぎに綾傘鉾の日和神楽が窓の外を行ったのを見て追いかけることに。
それからは月鉾の日和神楽を寺町まで追いかけたり。子どもはこれが一番楽しそうでした。部屋に帰っていろんな山鉾の日和神楽が四条通をいったりきたりするのをホテルの部屋から眺めました。
子どもが寝ついてからは因幡薬師堂へ。23時半ごろに行くと、船鉾がお囃子を奉納されていました。
町の方曰く「これは寄町。日和神楽に来てくださいとお願いするの」とのこと。昔は松原通が巡行のルートだったからその名残だろうかと調べたら色々と出てきた。知らないことが次から次へと出てくるから祇園祭は面白い。
因幡薬師堂へは岩戸山、綾傘鉾、函谷鉾が参るそう。綾傘鉾は棒振りも披露するらしいのでいつか見てみたい。
この二日間を通して一番印象的だったのがこの因幡薬師堂前の日和神楽でした。町の方々が日和神楽を歓迎しおもてなしして、船鉾の方たちも精一杯お囃子を奉納する。山鉾は町の宝なのだなあと側から見ても思う。お囃子を拍手で迎え、拍手で送りだす瞬間はいつみても熱い。町の人たちの息遣いがいちばん身近に感じられた時間でした。
ムービーしか撮ってなかったのが悔やまれる。またインスタに載せます。
ホテルに帰るとちょうど日付が変わるころ。窓の外、四条通を長刀鉾の日和神楽が帰って行くのが見えました。