喘息 身体に異常がでるポイントとセルフケア
皆さんおはようございます!
整体院「感喜」の金子です!
今回は喘息の方が発作を起こしやすい時に身体に異常が出るポイントがありますので、そのポイントとセルフケアをお話したいと思います。
喘息の原因と対策
気管支痙攣をおこすと気管が狭窄して呼吸が苦しくなってしまいます。こういう時、胸椎と呼ばれる骨の2番目から7番目の動きが悪くなっていたり、硬くなってしまっていることがあります。これは心臓や肺、気管支、食道、肝臓、胃などの内臓の動きが悪くなっていたり、緊張していると神経を通じて胸椎の2番目から7番目の動きが悪くなっていたり、硬くなってしまいます。
AllenとAlonzoは、急性喘息では第2~4胸椎の "病変(ある方向への動きが悪い)"、"右第4肋骨 "の挙上、および第3頸椎の左回旋を伴う病変(右側に回りにくい)という一般的な機能障害が見られると報告しています。この部分に問題があると、気管支痙攣や粘液産生の増加などの状態になり喘息症状を起こしてしまいます。そして、これは副交感神経緊張が強くなりすぎていることで起こっていると考えられています。
※第2胸椎と第7胸椎の位置
※第3頸椎の位置
※第4肋骨の位置
Guineyらは、肋骨挙上、筋エネルギー、筋膜リリースをオステオパシーテクニックシーケンスに用いたRCTを実施し、90人の女性小児患者のピーク呼気流量(PEF)率(息の吐きやすさ)、ひいては胸壁運動(呼吸のしやすさ)に顕著な改善(25%~70%)をもたらしたという結果を出しています。
なので、急性喘息増悪に対処するために、肋骨挙上、筋膜リリース(MFR)、バランス靭帯伸張(BLT)、高速低振幅(HVLA)および胸郭ポンプというオステオパシーテクニックを使用して上記の問題に対して対処していきます。その結果、気管支痙攣や気道の粘液産生の増加を抑制して呼吸困難を改善していくことができます。
また副交感神経の緊張を直接的・間接的に抑制することは、1世紀以上前からオステオパシー医によって喘息治療として説明されてきました。減圧による後頭葉(OA)領域、MFRとストレインカウンターストレインによる上部頸椎へのアプローチをして、迷走神経を直接抑制することで、喘息にみられる気管支収縮を軽減することができることが分かっていますが、粘液産生が減少すると、改善に時間がかかり、そのため繰り返し治療が必要になると述べています。
このように喘息のアプローチには昔から研究されており、共通の問題が見つけられています。なので、それを身体の状態を検査して見つけた場合はオステオパシーテクニックでその問題を解消すると喘息の症状が改善していくことが様々な先人の先生たちが臨床結果として残してくれています。
僕もその恩恵を受けました。
セルフケア
まず皆さんに謝りたいのが本当は動画で皆さんに分かりやすくお伝えしたいと考えていたのですが、今忙しく、なかなか動画を撮れないのが現状でありまして、時間が作れましたら、今回紹介した問題になる部分のセルフケア動画を撮って皆さんにお伝えします、申し訳ないです。
なので、今回は簡単にできる喘息のセルフケアポイントをお伝えします。
・中府
鎖骨の外側1/3の下に突起した骨があり、その骨の下に押して響く痛みがある部分を押してください。
咳がある時や呼吸の苦しさを軽減する効果が期待できます。
・膻中
左右の乳頭を結んだ線の真ん中のポイント押してください。呼吸器疾患のよく使われるツボです。
・大椎(第7頸椎)
首に手を回して頭を大きく前に倒します。その時、一番飛び出る骨が第7頸であり、その真ん中の骨の下を押してください。
このツボはアレルギーの改善に役立つとされています。
・定喘
大椎の1つ下の骨が第1胸椎であり、大椎(第7頸椎)と第1胸椎の間の部分を押してください。このツボは喘息に効果が高いとされています。
本日はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました!