「やらないこと」リスト
夏休みもそろそろ終わり。「やること」リストの半分も出来なかった。まあ、これは例年どおりのこと、欲張っても暑さには勝てない。出来たことは、noteの再開と毎日のヒザ・腰ストレッチと筋トレくらいだ。
「やること」に対して「やらないこと」。これだけはやらないぞというのもある。
村上春樹さん。彼の言う「やらないこと」は、「対談、座談会、往復書簡、テレビ出演、連載小説、注文を受けて小説を書くこと、新聞のコメント、文学賞の選考委員、書評、広告出演」だという。(村上春樹をめぐるメモランダム、大井浩一、毎日新聞)
作家として、仕事の線引きをしっかりと持っているのだなあ。
それはさておき、わたしにも「やらないこと」はある。ゴルフ、カラオケはよほどのことがない限り遠慮してきた。好き嫌い、得手不得手の線引きである。それともうひとつ、「ふるさと納税」だ。
生まれ育ったふるさとや応援したい地域に「寄附」をし、結果税額控除されるというのはいい。ところが、返礼品目的や物産競争などの報道を見聞きし、茶番だと思った。税金は自分の住んでいるところに払うべきだと正論をこねて「やらないこと」にしていた。
風向きが変わったのは、「生産者らの所得をふやさなければ後継ぎができず、町が立ちいかなくなる(北海道白糠町棚野町長)」という言葉を聞いたからだ。地場産業の育成といってもほかに産業がない。わたしの生まれ育った町もそうかもしれない。
考え直してみようか。
返礼品はあってもなくてもいい。だけど、寄附するからにはその使い道がどうなっているのかを知りたい。応援したい自治体の取り組みをリストアップしてみよう。そして、その町を訪ねてみたらどうだろうか。
「ふるさと納税紀行」と名をつけて、「やらないこと」から「やること」に移籍しようかと思っている。