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【詩】傷と罰

ああ、これは罰なのだ

傷つけたことをわかるための

自分の気持ちが暴れまわった

その罰がキズなのだ

キズはなぜできあがるのか

自分が何も気にしないからだ

何も気にしないことで

誰かを傷つけているから

深く傷を負ったときは

誰かを傷つけていることを知る

知り尽くしてもなお治せないキズを

僕らはどうしてまだ治せると思うのだろう

そのキズと付き合っていくことこそが

許されるための

治すための

唯一の方法なのに

どうして

また傷をつけることでしか

キズから目をそらせないのだろう

そしてまた

痛い痛いと泣き叫びながら

痛い痛いと泣き叫ばせている

ああ、これは罰なのだ

このキズはきっと

罰なのだ

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草彅健太(くさなぎけんた)
フリーランスで活動しております。ご支援いただくことで、私の活動の幅が広がり、より良い言葉をお届けできます。よろしくお願いいたします。