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【詩】妖怪フラストレーション

僕は今
フラストレーションの妖怪だ

当たり前な毎日の中で
少しずつ膿ができていくだけ
気づいたってどうしようもなくて

きっと僕が曖昧にしていたことが
今このからだを縛っているだけさ

「どうしようもないほどダメな僕だ」
とでも呟けば救われるか
やるべきことに手を出せないだけで
手を出せばほんとすぐなのにね

僕は今
フラストレーションの妖怪だ

特別な事情なんて無くて
中二病に成りたがってるだけ
「そんなつもりは」なんて聞いてない

きっと僕が曖昧にしていたことが
今このこころを蝕んでるだけさ

「どうしようもないほどクズな僕だ」
とでも嘯けば救われるか
進むべきときに止まってるだけで
足を出せばほんとそこなのにね

僕はまだ
フラストレーションの妖怪だ

わかってるんだって本当は
ただ成功も失敗も
手にすることが怖いだけで

でも一歩踏み出せばそれだけで
でもちょっと手を出せばそれだけで

どうしようもない僕に今見えた
とても羽撃けはしないけれど
掴むべきときが遅かっただけで
分かり出せばほんとすぐなんだね

僕の中
フラストレーションの妖怪が
溶解(とけ)てゆく

さよなら フラストレーション

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草彅健太(くさなぎけんた)
フリーランスで活動しております。ご支援いただくことで、私の活動の幅が広がり、より良い言葉をお届けできます。よろしくお願いいたします。