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【詩】知らなくていいこと

ある親子が、

欲しい超能力について話していた

息子が

「他人の心が聞こえるようになるのはどう?」

と聞くと

母は

「いいんじゃないかな」

と答えた

でも

その答えを聞いた当の息子は

「うるさくて仕方ないと思うよ」

と返していた

彼の中で

答えは決まっていたのだろう


隠している声が聴こえたところで

彼にとって良いことは

一つもないのだろう


人はつい、何もかもを知りたくなる

その好奇心は、

文明を、

文化を、

今という時代を、作り上げた


知りたいという気持ちは

人の幸せに

つながっているはずなのに

「知らないほうがいいこともある」

それは本当のことだろうか


それは単に

知るべきタイミングではなかった

だけではないか


自分の準備が

まだできていないときに

何かを知ることは

時に怪我を生む


だから

怪我をしないために

いつも自分を整えておくこと


「知らないほうがいいこともある」

ではなくて

「知ったことを何でも使える」

そんな人でいられたほうが

きっと

幸せになれるのではないか

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草彅健太(くさなぎけんた)
フリーランスで活動しております。ご支援いただくことで、私の活動の幅が広がり、より良い言葉をお届けできます。よろしくお願いいたします。