【詩】恨みの炎
傷をつけられました
一生の重荷となる傷でした
傷は炎となりました
炎は人を傷つけました
炎は私を傷つけました
誰も私を助けてくれませんでした
恨んでいます
恨んで恨んで恨んで
恨んでいます
誰も彼もを
恨んでいます
救ってくれなかった人を
私を見てくれなかった人を
その全てを
恨んでいます
気づけば
気づかないうちに
体中が恨みの炎に
包まれていました
ある日
恨むことが出来ない人に出会いました
その人だけは
恨んではいけないと思いました
恨みに身を投じたつもりでした
世界を敵と思っていました
世界の敵になろうとしていたのかも知れません
でも出来ませんでした
気づけば
恨みの炎は
体ではなくて
手元にやってきていました
うまく
うまくやろうと
この炎を
うまく使おうと
今は
そう思えるのです
傷をつけられました
その傷は炎となりました
私の炎は
恨むためではなく
あの人を守るために
そして
みんなを守るために
使おうと思うのです
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