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草彅健太(くさなぎけんた)
2015年1月30日 16:23
朝、雪の街を歩いた。ずっと静かだった。音がすべて連れ去られて。下りてくる雪が隠してしまって。そんなような。感覚。体温の低下。研ぎ澄まされ。ひとつひとつを口に食む。見ていた空が、隣にあって。反転。形になり。結晶。あとは、そう。私が、降る。