人を動かすトリガーって?「takk!の回(後半戦)」【秘密結社Kサロン通信vol.02】
サロンメンバーの支援家Nです!
第二弾の今回は、7月31日に行われた第一回オフ会に続き、8月31日開催された、第二回オフ会の報告(後半戦)の文字起こしをお送りします。
ゲストは、サロンメンバーでもあるcotreeの櫻本真理さん!
サロンの活性化と、Voicy、『ベンチャーニュースで言いたい放題』がより盛り上がれば良いと思っているので、是非シェアお願いします!
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秘密結社Kサロンvol.01「takk!の回(前半戦)」
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(K)そろそろいつものやつ(言いたい放題)やれたらと思うんですけど。
実際に人がお金を使うトリガーは、恐怖心とか得をしたいとかの方が多くて、もらったものに対して嬉しいからお金を払うという文化は、まだまだこれからできていくと思うんですよ。
元々アメリカではチップがあったりとか、そういう世界の中で、日本がまだ追いついていない所だと思います。
海外だと、満足していない人は払わなくて良い。
でも、喜んだ人はどんどん払って社会を組み立てるんだぞ、という仕組みが当たり前のように成り立つ社会が日本でもそのうち来ると思います。
お金が欲しくて作業する人と作業にお金を払いたい人
(K)takk!のサービスを、めちゃくちゃ価値を切ったとして、作業をしたい人と、して欲しい人と、お金を払いたい人と、お金をもらいたい人がいる訳ですよ。
で、これは、
・作業したい人とお金が欲しい人
・作業をしてもらい人とお金を払いたい人
っていうのは、リンクしていないと僕は思っていて、別なんですよね。
お金を払いたい人は何か欲しい訳でもない訳ですよ。
下手したら、このモデル、作業する人がお金払う方が売上が上がるかもしれない。だから、やらしてくれてありがとう。僕はお金払うプラス助けるって、どっちもやるっていうモデルが有り得るかもしれない。
(櫻本)実はそれ実装していて、やった人がありがとうメッセージと共にチップを送ることができる。やらせてくれてありがとうのチップを送れるようになっているんです。
(K)送る人いるの?
(櫻本)いますいます。
(K)やっぱね、いるんだね。
(櫻本)パーティーの手伝いとか楽しんでくれる人が多いんですよね。
例えば、takk!パーティーを一番最初にやった時にいたのが、手伝ってくださいって言って、応募してきてくださった方で、実は今休職中で、外との接点がなくって凄く寂しい思いをしていたんですと。
それで、takk!のパーティーに参加して凄く楽しかった、応援してます。これからも何かあったら呼んでくださいって言ってくださって。
社会と接点を持つことの喜びに十分満足していて、嬉しいから応援したいからお金を払うことが起こっていたりするのは、優しい世界だと思います。
(K)それは優しい世界と言うか、することないから払っているって人もいるかもしれないし、自分のことを認めてくれないからやってることもあり得ると思います。
だから、マジョリティがそれなのかは考えないといけない。
今の時代、夢を叶えるお仕事をする、それを応援して意味を一緒に感じれるからお金を払う、くらい、スパッと分かれてきていると思うんですよ。
だから、NPOとかそういう頑張ることをやること自体に、あなたが頑張ってるからこそ私は払う方やるわ、っていうのがあって、この場合、同一の船に乗っていると思わせている部分もあると思う。
こういうことが増えてきていると考えると、役務提供とお金の授受のバランスがそもそも成り立ってきてなくて、お金の授受自体が役務提供の一つに考えられるようになってきているなと思います。
作り手の思いと受け手の思いのズレ
(K)この事業の根幹、何が要素なんだろうと考えた時に、作り手がやりたいことっていうのは、受け手がやりたいってことと、全く違うことがあります。
ありがとうをもっと言って欲しいとか、助け合う文化を作りたいっていうけれども、末端のユーザーっていうのは、世の中を変えたいと思っている人はほとんどいないんですよ。
むしろ、こういう風に言って欲しいと考えているけど、実は、別のことを言って欲しくて、それに対して従いたいのね。
この取引が、たくさん載っていることから選ぶっていう所が本当の体験なのか、その全部のユーザージャーニーの中で、どの時点で気分の高揚があるのか、ユーザーの感情曲線を書くことが結構大事かなと思っていて、まず自分が投稿した時点で、みんなにやってあげるよと書いた時点で、かなりの満足度が上がっている気がしたのね。
で、そのあと、依頼を受けて、やりましょうっていう風になって、実は、やってやってるっていう所にはめちゃくちゃ高い可能性があると思います。
だから、必ず全部のユーザージャーニーを書いて、受け手と発信手の気持ちのどこが一番ブレているのかを作ってあげるのが良いと思います。
その時にポイントは二つあって、一番感情がブレている所でより加速するような施策を打つという方法と、本来はここで盛り上がって欲しいのにこっちっで盛り上がっている場合、それをズラしてあげることが必要ですよと。
恐らく、takk!を使っている人って、まず自分が登録して、俺って何ができるんだろって。こんなことができるんちゃうかなって書いた時点でかなり満足していると思う。
だけど発信手は、依頼が来たって時も違う、依頼が来てやった時でもなくて、その後のありがとうの所でやって欲しいのに、多分ありがとうで一番テンションが上がるのは、山の高さがまだ中盤なんですよね。
そうすると、それはリピートに繋がりにくくなる。
だから、ユーザージャーニーの中で次のリピートに繋がるようにするには、ありがとうって言われてまたやろうってならないといけないとしたら、それをストーリーのクライマックスに持ってこないと行けない訳だ。
じゃあ、そのクライマックスって何だろうってことをめちゃめちゃ考えないといけない訳。
リピートに繋がるタイミング
(K)でも、人間は自己承認欲求がものすごく強くて、それは、自分のアクションのタイミングでその感情を呼び起こしやすいのね。
ただ普通に街中を歩いていて、横からすごい綺麗な音楽が流れてきてもおおってなるだけなんですよ。
自分が良いワインを飲んでいて、はぁってなった時に良い音楽聴いていたら、さすが俺っていう風になるんですね。
感情に対しては、自分のシチュエーションにぴったりな時にそれが流れてくるっていうのが一番感じますよと。
だから、そもそも労働して疲れた時にありがとうって言われても全然嬉しくないんです。それでは、またもう一回やろうって風にならないから、一瞬タイムラグを空けても構わないんですよね。
そうした時に、例えば、一番疲れてなくて、あの時どうだったんだろうって考えると、一週間後に手紙で来るとか、来たらまたやろうって思ったりするかもしれない。
もしくは、ありがとうの時に、一つフィードバックとして、こういうのが良かったっていうのをより褒めるとかっていうと、またやろうって思う訳ですよね。
その部分の充実をするのがリピーターに繋がるのかなと。
今の時代のPDCA
(K)こういうモデルってユーザー数がたくさんいる訳ではないので、たくさんの人にたくさん流していってどうにかなるとか、登録者がたくさんいるから良いって訳ではないと。
じゃあ、一番に握るのは、登録者数がたくさんいることなのか、それとも、リピーターができるだけいることなのか、もしくは、一人で50回やっている人がいることなのか、どこが適正なのか。
これは、こういうビジネスモデルは球数がたくさんないので、適正値をアテで作らなきゃいけないんですよ。そこはセンスが問われます。
(オフレコトーク:某有名メディアからKさんが相談を受けた話)
(K)今はPDCAを回している暇はないんですよ、PDCAでは遅い。
P1、P2、P3ってやっている間に世の中の流れが変わってしまっている。
P1かP2で答えを出さないと無理なんだ。とすると、できるだけセンス出して
、ある程度これって決めなきゃあかんねん。
それってめちゃめちゃ簡単で、事業は恋愛と同じようなものなんですよ。
とある女の子をデートに誘おうと思っていると、そしたら、ちょっと分からないんで、飲食店全てリストアップしたんで、一個ずつ行ってみて全てPDCA回しましたって言ったらアホやん。
ヒアリングしたり、ある程度考えて、女の子が喜びそうとか、自分が女の子の立場になったらある程度分かるじゃないですか。
で、その中で他のこと調べてたら、ネギは歯に詰まるらしいとか、にんにくが臭いらしいって知見を得ることによって、かなりアテを絞れるんですよ。
そこの中からやっていくしかないっていうのがまずあります。
走らせてて、まず途中で女の子に、よし、じゃあ今日はめちゃくちゃうまいガーリックパスタありますよって言った瞬間に眉間にシワ寄ったら、その瞬間にピボットやねん。
それを、でもそれでもやってみたら実は最終的にうまいと言うかもしれないから最後までやってみようとか、次のアクションに繋げようとかって言ったら終わらないんですよ。
世の中に選べるオプションと、回転数と、インターネットのスピードがあるので、PDCA回せる回数は多いのに、人間の24時間は全く変わらないんですよ。PDCAを回させてくれるマーケットってほとんどないんですね。
いかに、世の中にある事実を持ってきて、その中で、相似の三角形を作って、こんだけいったらこんぐらい上がるんだって角度を知っていれば、それをどんどん盛り込むことができるんだよと。
(オフレコトーク:Kさんが事業設計に関わった話)
人の心をくすぐるには
(K)特にtakk!みたいなサービスで、人が喜ぶように作らなきゃいけないことは、人の心をくすぐらないと話にならん訳ですよ。
じゃあ、どこで一番気持ち良くなって欲しいのかっていうと、それは北風と太陽だと、北風の戦略やん。逆に、どこで一番嬉しくなりそうかなっていうポイントを作らないといけない訳ですよ。
あと、どういう人にヘビーユーザーになって欲しいかっていった時に、オラオラになってもらっても困るし、そこから出会いに繋がるようにされる人になってもらっても困る訳ですわ。
とすると、一番ベストなのは、使ってありがとうと言われる所なんじゃないか、でも、もっと下世話に考えたら、人間が一番貢献したなって思うのは、実は思考なんですよ。
(オフレコトーク:夫婦によくある話)
(K)人間は作業することより意思決定することの方が難しい。
だから思考停止することは気持ちが良いので、いかに思考を停止させて、あなたはこの道ですよって思わせるのが簡単なんですよ。
僕みたいな思考停止するなー!ってモデルは損なんですよね。
人は、脳みそをめちゃめちゃ使った時に自分はめちゃめちゃ貢献したって思うんですよね。労働以上にそうなんですよ。
takk!のモデルで自分が貢献したって思うのは、自分がこんなことできるって、あんなことやこんなことを想像してほぼ書いて満足してるんですよ。
だから、その時点でまず褒めてやる!
見込み客とか、書いてることはよくて、次に繋がるとか、そういう要素を作ってあげたらもっとやりたいと思うかもしれない。
登録はしたけどアクションできていない人が勿体無い資産になっている可能性が高い。
だから、実は登録したタイミングでベストコンディションにまず作ってあげるってことを、サービス内で理解して作りこむ必要がありますと。
そこの知見をマックスに蓄えた上で、終わった後に満足するような設計をどうしてあげるかっていうことをめっちゃ考えてあげるっていう、2パターンを作ってあげないとサイクルしにくい、かもしれない。
(櫻本)良い話過ぎて、今リアルタイムで社内Slackを流している。
(一同)笑
人のためになれるワッペン
(K)例えばなんですけど、僕はここがポイントだろうとは思っていて、(サロンメンバーで)こんだけ触った人がいたし、コンバージョンもしたけど、やった人がもう一回やりたいと思わせるのはめちゃんこ難しいと思う。
物好きは結構やるかもしれないけど、難しい可能性があります。
特に、人のためになりたいって人は実は少ない、でも、人のためになれるっていうワッペンが欲しい人はたくさんいる。
(櫻本)なるほど。
(K)それであれば、ありがとうのワッペンが無限に送れるとか、自分がこういうことやりますよって投稿を出しました、それって素敵ね、っていうワッペンを送れるようなボタンを作って、オーダーする予備軍がいるって風に見せる。
そうすれば、すでに出した時点で、何とくなく求められてるかも、いつかオファー来るかもって、成功体験に近い擬似経験ができるよね。
で、そういうことはできるし、そんなの簡単にボットで、とりあえず投稿したら何人かから訳の分からんアイコンで、めっちゃ良いね!って、オーダーしたいかも!みたいな感じで付けることができる訳ですよ。
そういう風な取り組みをやれるっていうのはあるかなと思います。
まぁ、この話は全部嘘なんですけどね。
【次回予告】
ついに出るか事業相談案件!
9月30日に行われたVoicy未配信のオフ会報告をする予定です。
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ながーい話に最後までお付き合いいただき、ありがとうございます!
今回、文字に起こしたらとんでもないボリュームになったので、前半後半で分けようとも思ったのですが、現場の空気感を再現するために一回にまとめてみました。
いかがでしたでしょうか?ご感想いただけると嬉しいです。
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