ソーシャル・ネットワーク
The Social Network(「ソーシャル・ネットワーク」)は、2010年のアメリカ映画です。ご覧になった方も多いでしょう。 19才の Harvard University学生だった Mark Zuckerberg が、2004年にFacebookを創設するまでの物語です。
私は 2011年頃に Facebook を始めました。ちょうどこの映画を見た頃です。その頃は、なにがなんだか、使い方も含めて、よくわかっておらず、ずいぶん戸惑いました。その Facebook の使い方を説明するという有料のイベントがあったりもしました。20世紀のパソコン通信の時代から、よくオフラインミーティング(例えば、Pascal 言語のプログラマーの宴会とか、超小型FAXモデムを持ち寄って自慢するミーティングとか)には出かけていたので、その乗りで、最初の1,2回は興味本位で出席してみました。残念ながら、そういうマニアックな、というか、何か学ぶべき知識や技術が語られることはほぼありませんでした。システム開発者でもプログラマーでもなく、特別な情報を知っているわけではないが、妙なビジネスの精神論を語るたちがそこにはおられました。まあ、それも珍しく楽しかったのですが、 Facebook のただのユーザーに過ぎない人たちが、えらく初歩的な画面のメニューの操作方法を語るという会でした。私はほぼ同じ時期、twitter を始めました。これは140字という短い文章で、自分御伝えたいことを伝えるトレーニングみたいなことで、個人的にはとても役に立ちました。あのころから早くも10年を過ぎています。twitter も Facebook も当時よりずっと大きくなり、影響力も相当なものになりました。社会のインフラみたいな感じになっています。
ごく最近、Youtube では、アメリカ大統領選挙に関連して、選挙結果に不正が含まれるなどといったコンテンツは削除するというポリシーが発表され、話題になりました。Facebook や twitter でもしばしば政治的な問題がありましたが、Youtube は動画サイトなので、映像の持つ大きな影響力ゆえに、特に議論を呼んだのでしょう。
おそらく、どんなコンテンツでもまったく何の制限もなく拡散させることが容認されないことは、了解されるところでしょうが、内容によっては、意見や利害が先鋭に対立する一方に組するような効果を持つこともあるかもしれません。今回のケースについては、いろいろな意見があるでしょう。なかなか難しい問題です。そういう規制がないところでのディスカションを求める動きもあるでしょう。
一方で思うことは、どんなシステムにも、また別な何かにとってかわられるような時代がいずれ訪れるだろうということです。現にいま使っていると、それがすべてのように思うでしょうが、それがなかった時代もあったわけです。どこかで切り替わるときが来ます。ただし、それは採用されるシステムの構想や、それを実現する技術に関し、大きな差異をもたらす一種の飛躍が必要です。単なる嗜好の違い程度では、どれでも似た運命をたどるでしょう。
私はパソコンが登場する少し前、コンピュータがいまとは全く違った外観の頃からつきあっているので、本当に、諸行無常を感じます。
最近、Parleyとか、Rumble を使い始めました。ただ、これらは、既存のシステムの亜流という感じです。Twitter, Facebook とか Youtube を乗り超えようというのであれば、もっともっと違うものを持ってこないといけないでしょうね。
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群盲評象2020(580過去記事、2021年7月末まで)
本マガジンは、2019年12月29日から2021年7月31日までのおよそ580日分、元国立機関の研究者、元国立大学大学院教授の桜井健次が毎…
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