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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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Perfumeオタクが初めて2.5次元舞台を観に行った話。

※タイトルにPerfumeと出てきていますがほとんど話しません。私の肩書(アイデンティティ)がPerfumeオタクなので悪しからず!

この記事を読んでくれる方がいるのかについても謎ですが基本2.5次元に興味のない人及びエースリーに興味がない人向けに書いているつもりです。知らなくても読めると思います、多分。



皆さんは2.5次元舞台についてどう思いますか?私はちゃんと知る前は正直「嫌かも」って思ってました。漫画やアニメが原作になっているわけでその原作のビジュアルやら表現をリアルで表現するのは難しいのではないかと。

また2.5次元を「実写化」という表現をするのはどうなのかとも思いますが、やはりこの実写化についてあまりよく思っていませんでした。小学生の時「ちはやふる」にはまったタイミングで実写映画化決定。漫画を読みこんだうえで見に行ったら「…なんか違う」。まだ幼かったこともあり漫画通りに話が進んでいくと思っていた私は、シーンの順番が入れ替わっていただけで違和感を覚えてしまったのです。(今思えば改変は少なかった方…だと思う。)

どうしても「原作どおりが観たい」になってしまう私はたぶん向いてないだろうな、と思っていたんです。


そうだ、立川に行こう。

しかし2022年のはじめにやり始めたゲーム「A3!」にて唯一の声優=舞台俳優である三好一成as赤澤燈を推すようになった私は軽率に2.5次元に興味を持つように。

「A3!」とはスマホのソーシャルゲーム。住み込みの寮にて春夏秋冬と組に分けられた24人の劇団員と共に小さな崖っぷち劇場を建て直し、賞を目指していこう!みたいなストーリーです。詳しくは公式サイトへ。私の推しがいるのは夏組、よって夏組推し。👇


大体各組ごとに1人の劇団員にスポットが当てられその話の最後にその人の主演舞台が行われるといった形で全体の話が進んでいきます。それをステージ化した作品が「MANKAI STAGE A3!」(以下エーステ)。私が観に行った「MANKAI STAGE A3! ACT2!SUMMER 2023」では夏組第5、6回公演が舞台化され、第5回が私の推しにスポットが当てられる主演舞台回です。


話を戻しまして、興味を持った私は過去作の配信されていたものを観てみたのですが…
「あれ?思いのほかいいぞ?」
何様だよという感じではありますが”観れた”のです。まず大幅なストーリー改変がないこと。舞台転換などの都合はあるけれど基本原作通り(最後仲間になるんかーいってなったところとかはある)。オリジナルキャラクターなんかは一切出てこない。あと個人的にはシトロン(演:古谷大和さん)幸くん(演:宮崎湧さん)の声が原作まんま、慄いた。三角(演:本田礼生さん)もガチで縦横無尽、題材が劇団ということもあってなのかそこまで違和感がなかったのです。


ほーんこれは生で見たいかも…そう思っていたら今年(2023年)はちょうど推しの主演作品の回、場所は立川…え、行くしかなくない?

思い立ったが吉日、絶対に行くと決めた私はとりあえずチケットを確保しなくてはいけません。幸いこちとら夏休み中の大学生、9月凱旋公演のド平日のマチネという倍率低めの公演一本釣りチャレンジ決行、そして成功(早い)。チケット代に頭が痛くなるも無事S席を確保しました!


公演間近,オタク新境地開拓

怒涛のチケット発券

公演日が近くなるとやはり楽しみなのはチケット発券。エーステさんは電チケ制で数日前からダウンロード可能でその後席がわかる形。2021年以降のPerfumeさんの現場しか行ったことのない私は予め席がわかることにワクワク。いざダウンロードしようとしたはできなくて一旦パニクったりカスタマーセンターにお世話になったりしましたが無事(?)完了。席は…1階28列目下手側。1階か!んーどうだ??真ん中くらい?とか思いながら座席表を見たら1階最後列。どっひゃーーー!!友達に!顔向けが!!できない!!!

見事に1番後ろを引き当てた私はいそいそとメガネをカバンの中に入れたのでした…

恐怖のグッズ耐久レース

公演日までにアニメイトでグッズをちまちま購入していました。実を言うと私はランダムグッズ大好き。あの自分の目当てが出るかどうかのワクワクドキドキ感…たまらない。

てなことでトレカとブロマイドとクリアカードを買っていたのですがまぁ出ない。仕組んでるんじゃないかってくらい出ない。やはり欲しいのは推しの主演舞台のブロマイド。ただそれが何十枚買っても推しが出ない。ランダム好きを自称してても辛い。Perfumeさんのグッズではメンバーシャッフルのランダムはないので初めての経験、そのため辞め時もわからない、というかやめられない。ここまで来たら何としてでも自引きしたい。確か公演を見に行った1、2ヶ月後にやっと2種類のうち1枚目が出たんじゃないかな?もうトラウマレベル。

交換しなかったの?とか思われるかもしれませんが、その時はまだ取引について詳しくもなくなんか面倒だったため(主演公演なので特に人気のため)やりませんでした。やっとけばよかったです。1年経ちましたがいまだに何枚買ったか数えてない。ヒェェ。
ちなみにトレカの方は主演公演分とAR対応カードがすぐ出たので早々に購入をやめました。クリアカードは…聞かないでほしい。

結局当日物販でも購入。そこでテンションが上がってた私は他のグッズも購入。パンフレットやスカーフなど…なぜ事前にアニメイトで買わない?みなさんパンフレットは事前に買っておくが吉ですよ!邪魔なんで!!!あとスカーフは今年の夏無くしました。しょぼーん。

来る当日、ありがとうエーステ

さていざ当日。

高校1年生の時私の中で「立川(特にイケア)に行くブーム」があり、その通り道にあったのが今回の会場「立川ステージガーデン(2020年4月誕生)」。まさかモニュメントとしか認識していなかったものがある場所に3年越しに目的をもっていくとは思わなかった。これを人々はエモいというのか。

この2ヶ月で2回も行っている
まさかの中からの写真も

そして道中会場の見え方を調べてみるとまぁ酷評。口をそろえて見えにくいと書かれている。やめてよこちとら最後列!!!!
到着後先述した通りグッズを購入後コインロッカーへ荷物をぶち込みます。ちなみにこの時ミスで余計に400円払います、慣れてなさすぎる。

そしてここで私のチケットの名義が間違っていることが判明。
私の下の名前はひらがななのですがまさかのカタカナ登録になっていました。そんなことある?てかなぜ今まで気づかなかった?
こちらの公演では本人確認が必須、そこで違うことに気が付きました。スタッフさんに違うよと言われたとき「え?あ、本当だ!!」と素で言ってしまいました。でも入れてくれました、この御恩忘れない。あとその後アカウントも作り直しました、反省。

最後列からの景色

席に行ってみると…わぁ!ちっちゃいぴあアリーナみたいだ!!!!
私の経験がそこしかなかったため比較対象は全てぴあアリなのですが、同じように縦に長かったのでこういった感想に。
そして1番は「近くない?」
何度でも言いますが私にはぴあアリの3階スタンドの経験しかないので、最後列ということは同じような景色…と思っていたらそんなことない。近い(近くはないんだが近い)。しっかりちゃんと全景も観れてそんな悪い会場だとは思いませんでした。おそらくこれは他の舞台の箱に行ったことがないから出る感想なのでしょう。後単純に立川に行くのに時間がかかるから評価悪いのかな、それはそう。
あと不思議というかおもしろっってなったのが1階席の最後列と2階席最前列がほぼ同じ高さだということ。入場口や通路、柵を挟んでいるので離れてはいるのですが同じ1階席のように感じるとにかく不思議な構造でした。

開演

あとから前の方が埋まっていき(ほとんどの1階席が私の前の方なんだけど)確かに足元見えないなぁとか思っていたらもう開演。
ステージの方を見ているとめっちゃ緑なお姉さんとバチコン目が合った。その瞬間全てを察します。「もしかしなくても真後ろから出てくるんじゃないか?」
そう思い振り向いたと同時に目の前からにぎやかな声が!ちょっと待って神席じゃーーーーーーん!!!!まさかの真後ろから夏組登場~~~!!!
早く言ってよイープラス!もうこの数秒だけで私満足なんですけどーーーー!!…と舞台観劇に冒涜ともいえる「キャストが近くに来て大喜び、目的がお芝居を観るではなくなる」という感情が爆発、終演後に少しだけ反省しました。誰だって目と鼻の先で推し見れたら嬉しいだろ。

そしてステージにたどり着いた夏組は海で遊び始め水しぶきを飛ばしながら(水しぶきを飛ばしながら?)歌って踊る夏組とサポートメンバー。(今回は夏組単独公演ですがその話を進めるために他の組から数人出演するんです。)その中の兵頭十座くんが飛び散った水で思いっきり後ろに転倒。本当にきれいに後ろにひっくり返ていた、それはもう最後列からわかるくらいに。そのあとサポートメンバーによる夏組がやりたい放題やって濡らしまくったステージ清掃タイムに。そこで十座くんが「これ以上被害者を出すわけにはいかないっス…!」的なことを言っていて本当に笑った、それ以外も騒がしすぎて腹から笑った。

そこから急にミヨシさんの過去からの手紙というシリアスな展開に…いや緩急。寒暖差でインフルになる。

細々感想①

ここからはネタバレ注意、でも内容を事細かく書くとえげつない分量になるので気になる方はゲームまたは配信、円盤をご覧ください。

個人的にやはり赤澤さんは苦しむ演技が大変お上手だと素人ながらに思っているので(見てると本当に苦しくなる)一成がみんなに助けを求める瞬間とか本当に心が握りつぶらされるかと思いましたね。あの時の幸くん頼もしすぎたなぁ…本当に留学に対して最後の決断を下す瞬間までずーっと苦しそうだった、かくれんぼをあんな苦しそうにする人初めて見た。
そんでもって劇中劇との緩急!!何回でも言う夏組は緩急がえげつない、Perfumeみたい。ほぼアドリブなんじゃないの見たいな自然なドタバタ劇。椋くんが先輩忍者役で木の板で手裏剣から守る時に「カッケー!その板どこの!?」「IKEA(即答)」とかとても良かった、配信では言えないセリフすぎる。
あと5、6年その役を演じてきた赤澤さんと本田さんの関係性も大きいんだろうな…やはり才能努力と同じで経験も特別な力を持っている気がする。
あとミヨシさんが三角の手を借りてV6見たいなアクロバット(?)した時ありがてぇ〜とおもいました。推しのそういうところみたいじゃんやっぱり。

細々感想②ー個々の話

ここから本当に自己満なのですが夏組+α個々に感想を書きますね。ここからは観た前提がかなり入ってきます。メタっぽい内容になりますので苦手そうなら飛ばしてください。

皇天馬:演 陳内将さん
正直はじめてエーステを知ってみた時は「え、皇天馬じゃなくない?」と思ってしまった(声を大にしていいたい、エーステに出会う前私は原作至上主義者であり皇天馬を推していたため異常なこだわりがあった)節があったんですけど、作品を見ていくうちに「あれ?この人ガチの皇天馬じゃん?」と思うようになった方。(それはそれで違う)
生で見て喰らいました。なんせ繊細な演技がすごい。何度でも言います私は芝居のしの字も知らないのですが、心臓を掴まれて身動きが取れない感じ。とにかく感情が揺さぶられました。天馬くんの「器用だけど不器用」な部分が伝わってくるお芝居でした。なので陳内さんは皇天馬です。(違います、けどそうです。)
物理的な面(?) でいうと第六回公演の劇中劇内でのマントの捌き方が異常に上手い、かっこいい。今度から皇天馬には長い衣装を着させてください。あとちょいちょい挟む天馬くんの小言が毎回面白かった。あれは陳内さんのユーモアあってこそ。

瑠璃川幸:演 宮崎湧さん
かわいい。そして声がゲームとそのまんま。肌が綺麗。
今回のお話的に天馬くん幸くんは主演準主演を支える立場なんですけど、夏組第2回公演のときは幸くんとミヨシさんの立場が逆で。大人っぽいけどまだ未熟な幸くんと、おちゃらけたように見えて面倒見のいいお兄さんなミヨシさんのこの関係性が素敵だったのですが、それが今回逆にそこで成長した幸くんが助けを求めることが下手なミヨシさんに手を差し伸べるところが本当に良かった。おそらくこれもキャストさん同士の関係性も加わって厚みが増してる、すてき。
大変そうだったのは衣装。普段着、練習着に劇中劇でも2着ずつあって着替え大変そう〜って思ってみてました。全部似合ってた。あと客降りで確定ファンサいただいたので(目合わせてお手振り)もう好きですね、これをチョロいと言います。

向坂椋:演 野口準さん
かわいい。私が画面上で見た椋くんよりも可愛かった、おそらく年々ビジュアルがどんどん良くなっていっている。
椋くんは夏組第6回公演主演ですが椋くんの芯にある強さ、「王子様」感がひしひしと伝わってきて永遠涙目。あと野口準演じる椋さま演じるフローレンスが良過ぎた、しっかりコメディだった。従者とのやりとり最高、王子様万歳。きっと椋くんはどんどん頼れる立派な人になるんだなぁと成長をリアルに感じて感動しました。一応年齢を数えると椋くんは私より年上の計算なんだけど。(A3!って怖いんだよ、みんなの干支公開されてんの、生まれ年わかんの)
あと5回公演のときのアクションも素敵だった、夏組の中の人は動ける人が多いのね、職人っぽい。

斑鳩三角:演 本田礼生さん
アクションがすごい、動きが軽い、靴の中にバネ仕込んでるんじゃないかレベル。
そんなダイナミックな動きするくせにまぁ繊細で儚い三角。これは本田さんだからこそできる演技なんだろうなと素人なりに感じております。(カノンも凄かった、今度また書く)カズが留学に行ってしまうかもという寂しい気持ちを伝えるところでもうぐっときました。W3よ永遠に。あとギャグセンたかそうだなとも感じた、日替わりとかアドリブっぽいところとか全部面白い、面白くできる人なんだと思う。器用だ~。陳内さんともまた違うセンス、夏組にはいろいろな笑いが集まっている。
6回公演のシャインを演じていた時はもう面白さ全ぶりで楽しかった。真面目におふざけしている感じが余計に面白かった。あそこは夏組年上組が自由で楽しそうで本当によかったな。それを引っ張っているのが三角でした。

三好一成:演 赤澤燈さん
まず体格からして一成、そんでもって「優しいお兄ちゃん」感があふれ出している。
先述した通り今回のお話的にずっと悩み葛藤するような役だったので5回公演の方は(あぁ…ずっと苦しそうだ…頑張って…)と心の中で応援するばかり。もう声や体の動きだけで伝わる苦しみはもうすごいなと思いました、感想文です。そして決断を下した後の主演をやりきる楽しそうな姿がもう三好さん本人でした。彼はゲームの中から飛び出してきたんだと思います(違います)。6回公演の時は年下組を支えるお兄ちゃんがにじみ出てて普段からきっとこんな感じなんだろうなと思い…さっきからずっとこれだな。

兵頭九門:演 新正俊さん
声帯が兵頭九門すぎる。あの絶妙な声のカスレ具合、元気感そのまんま、ちなみに顔もそのまんま、なんだ本物の九門か(違う)。
やはり今回の九門は特に6回公演の方で活躍していたイメージ。初めての準主演をいとこの椋くんと支えあいながら、みんなに迷惑かけるまいとけがを隠す椋くんの助け舟的存在。夏組の中では弟組だけどしっかり頼れるお兄さんでした、やっぱり主演を経験した人は違う。なんか天馬にも通ずるところがあるのかな?普段の自分とは違う形で「支える」という成長を遂げる感じ。天馬より500倍素直だけどね!!!
あと日常シーンのアドリブ祭り(夏組ってかなりボケたがりが多い、特に兄ズ)にもしっかり乗れていてちゃんと綴を困らせておりました。優秀。

サポートメンバー
これはエーステどころかこういったメインストーリーに深くかかわりすぎないキャラあるあるだと思うのですが、サポートメンバーネタ枠がち。しかも集まったメンツが綴、シトロン、十座、莇、ガイ、まぁあと支配人、、、綴への負担が大きすぎる。まずボケ倒しまくるシトロン、それに訂正やツッコミをしてくれるのかと思いきやむしろシトロンにツッコミをさせるポンコツ強めのガイ、夏組のサポメンになると「夏組の十座(ネタ枠)」になってしまう十座、そしてストーリーを進めつつも結局ボケちゃう支配人。なぜこんなことになるかというとツッコミにおいて圧倒的信頼と定評を受けている綴がいるから。莇もツッコミ側だと思うけどこのボケたがり手段(夏組含め)には手も足も出ませんみたいなことがよくある、かわいそうである、でもそれも面白かったりする(それにまた綴がツッコんでる)。本当に綴を演じている前川さんには感謝すべきです、あの方いないと話一生進まん。
今回の公演を見てサポメンのことは大好きになりました。やはり話の中心が夏組なのでいつもお祭り騒ぎの人たちがシリアスな雰囲気になっているので、コメディの部分をサポメンが好きなようにやっているところもなんか見てて楽しかったです。夏してました。
一番好きなのはガイがシトロンの影武者を練習し覚醒(?)するシーン。高音でシトロンの真似をしながら捌けていくガイに対して「ワタシもあのくらい(みんなが)聞き取れないことあるヨww」みたいなことを言っていたところです。確かにかなりギリギリの時ある。捌け際に笑いながら(ちょっと素が出た感じで)言っていたので面白かったです。



最後に

まさかこんなに長くなるとは思いませんでした。おそらく細々した感想はかなり薄い内容になっていると思いますが許してください、観劇したの去年の9月なんです。もう一年以上たっている。
観た直後にすぐ書くべきでしたね。ちなみにこんなことを書こうと思っている舞台作品が3つくらいあります。今年中は無理だ!!

とにかく楽しかったです。エーステの虜になっちゃいました、ファンクラブも入った。これからACT3が一気に、まさかの一気にはじまりますが何回かいけたらいいなーと思っております。前半は春休み中だしね。

ここまで読んでいただき本当にありがとうございました!面白いことに書き始めてから1か月半かかりました。7,500文字を超える超大作です。前後半に分ければよかった…しかも中身なんもない。ちなみにエーステ一緒に行ってくれる人募集中、Xきて💕

またお会いしましょう!ありがとうございました!誤字は許して~TT


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