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誰もが1度は
言った事も
言われた事も
あるんじゃないかな

元気でね

竹原ピストルさん
ドサ回り数え歌
の歌詞で

弦、切れて 縁、切れて
でも元気でね

ドサ回り数え歌

と、ある

いい歌詞やなぁ。

僕も本当にたくさんの人と出逢ってきました
数秒程度〜数年〜数十年
様々な付き合いの時間差はあれど
僕と少しでも出逢った人とは
縁があるのでしょう

そして
ほんまに多くの縁も切れたもんです

僕は転勤族家系やったし
小さい頃はまだ携帯なんて普及してなかったから
ほんまたくさんの
出逢いとさようならを繰り返しました

死別もあるし
今はどこで何をしてるか分からない人も
今でも連絡してる人も
病気になって会いにくくなった人も…etc

色々なパターンがありますが

年齢を重ねてみて
この

元気でね

という言葉の深さ
少しだけ分かるような気に
なってきました

僕とは
合わなかった人も
よく喧嘩した人も
避け合った人も
たくさんいましたけど

今は
僕と出逢ったすべての人に

元気でね

と思います

今更ながら
どんな相手も
同じ時代を生きて
同じ瞬間、刹那を少しでも共にした人間やったんやな
と感じるわけです

こうして
思い出すと
合わなかった人間から
たくさんの気づきをもらったし
たくさんの心境を経験させてもろたし
喜怒哀楽をたくさん感じさせてもらいました(笑)

その時は
確かに嫌な気分とかにもなったもんですが
今思うと
合わない人間がいたからこそ
思考能力は向上したし
視点を増やせたし
今では有り難い経験である事がわかります

いま、
それこそどこで何をやってるかは
分からないんですが
1つだけ

元気でね。

という事だけは
心底思います

昔、
田舎産まれの僕が
小学校で修学旅行の際に都会にいく時
祖父母に

何かお土産ある!?

と聞いた時に
祖父母は即答で

元気で行って
元気で帰ってきてくれりゃええ

って言ったのを
まだ覚えてたりします

当時は
その意味がよく分からんかったけど
今なら強く分かります

人が、望むモノ。

実はものすごいシンプル

無事。

これやったりするんですよね

能登地震ありましよね

人間が何よりも慟哭したのは
大切な人間との死別

人間が何よりも歓喜したのは
大切な人間との再会

戦争に行った兵士が
帰ってきた時には
どれだけの人間が歓ぶのか

新聞を買って
戦死した兵士の名前に
自分の家族がいないか
死にものぐるいで探していた
当時の家族

そこから何が分かるか。

人間の欲は、、、

ブランドの衣服じゃなくて
高級マンションじゃなくて
都市の不動産じゃなくて
高級車じゃなくて
高級食材じゃなくて
福沢諭吉のイラストついた紙切れじゃなくて

無事。

それだけなんですよ

忘れちゃいけん事

僕の家の近くでは
お母さんやお父さんが
子供をバスなり登下校の集団なりに
見送る姿と出合います

いってらっしゃい。
元気でね

と、やはり言うのですね

元気で行って
元気で帰ってきてくれりゃええ

そんな祖父母の言葉を思い出します

元気でね。
人がこの言葉を使う時、
僕は人間の本質を見る気がしています

そこにはきっと
いろんな意味が含まれているんでしょう


縁は
どれだけ大切にしても
切れる時はあっちゅう間って時もあります

突然の死別すらあります

どれだけ切りたくても
きれない縁なんてのもあります

ただ、
同じ時代を生きた
人間として

出逢ったすべての人間に

元気でね。

と思えた時は、

人間として大事な心を
取り戻した時なんじゃないかな

と思うんです














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