他人の責任にするのは無力の証
ビートたけしさんの言葉
お笑いで1番重要なのは技術でもネタでもない。
とにかく客にウケること
とあります。
なるほど。芸人の芸は、その日の客に、合わす。
女性の客が多いのに、ド下ネタを変えなかったり
高齢者が多い時にも、テンポが早いネタをしたり
子供連れの家族が多いのに、例えが難しかったり
と、相手の立場にたてない芸は芸じゃないと。
いや、プロではないと。そう感じたセリフです。
たけしさんは、その後にこうも言ってます。
お客さんが、俺の笑いをなかなか分かってくれない。なんて言う奴は下の下の下の野郎だよ。
と。
つまり、
自分が客に合わせて内容を変える事ができない柔軟性のなさを客の責任にしています。
なぜ自分の笑いがウケていないのか?という原因分析をする工程がない。
相手を笑わせたいのではなく、自分のネタが好きなだけ。
これは、芸人だけでなく
何の仕事でも言える内容と思いますね。
これの本質的なメッセージは
相手に責任を求めるか
自分に責任を求めるか
という事です。
これって、知識では分かっていても
行動レベルで分かるには非常に豊富な経験と
多様な思考が必要になるでしょう。
何か問題が生じた時に、
相手に責任を求める思考型では
世の中において
いずれにせよ淘汰されるでしょう。
人のせいにするのは、なんの能力も要さない。
誰でも簡単にできるSkillやからです。
ですが、原因を自分に見出し
その解決の為に自分が考え
また再度試みる。
という、自分の責任にして前に進むのは
これはなかなかできるSkillではない。
さっきも言いましたが、知識。
としてわかってる人はいくらでもいます。
が、実際の行動に汎化できている人は
あまり見かけません。
やからこそ、それができている人に会うと
お。本物やな。
と感じています。
その昔。武士の時代なんてのは
すべて自分の責任と考える
日本人の素晴らしい魂があったのですよ。
勝って反省。負けて感謝。
ま、負ける時は死ぬ時の時代でしたが
その武士道の魂は
空手道や剣道や柔道やら
道。
を学ぶジャンルでは、
自分の責任にする心理が継承されています。
勝って反省。
どれだけ圧勝ですら、必ず反省する所がある。
決しておごり高ぶるな。
自分の駄目であった所を分析しろ。
次に活かせ。
負けて感謝。
武士の時代では負けは死ぬこと。
現在では
負ける事で、自分の駄目な場所がたくさん分析できる
改善するための場所をいくつも教えてもらえる。
やからこそ、相手に感謝する。
という心理です。
これはマーケティングの世界でも
同じような言葉があります。
うまくいったときは、他人のおかげ。
うまくいかなかったときは、自分のせい。
という言葉です。
これも本質的には
同じです。
これら全てに言えるのは
すべての原因は自分にある
という事です。
我々も生きていれば
つい、他人のせいにしたくなる時があるでしょう。
どの角度から、どのように考えても
自分には責任がない。と思うこともありますよ。
が、それを
他人の責任にして終わるという思考は
いずれあなたをもっと苦しめます。
他人の責任にしている間は
成長はなく、むしろ後退します。
どんな時でも、自分の責任にして
どうすれば乗り越えられたのか?
を分析して、さらなる行動をするからこそ
あなたにしかできない
誰も真似できない
能力を手にするんですよね。
という話でした。
それでは、よい1日を(^o^)