15.体調不良からの通院(下ネタ注意)
こんばんは。
本日は自身の身に起こった事例を紹介します。
異変は1週間前
ふと気づいたのは1週間前。もともと過敏性腸症候群(特に原因はわからず便秘と下痢を繰り返す疾患)気味。特におなかは弱く、下痢気味な私ですが、真っ黒な便を確認しました。
なまじ薬剤師であるため、医学知識はあるので、黒色便がどういった疾患の原因となるかはある程度把握しております。
ちなみに一番可能性が高いのは上部消化管出血。食道~上行結腸までのいずれかで、50~100mlの出血が起こり、排便までのまでに酸化することで、塩酸ヘマチン、ヘマトポルフィリンになり、黒色になります。また、腸内で発生する硫化水素により硫化ヘモグロビンとなり、黒くなります。
食道炎や潰瘍、食道静脈瘤の破裂、胃がんなどの原因となります。
他に薬剤性などもあります。
それが1週間続いたのです。(しかもほぼずっと下痢)。黒色便以外の自覚症状(気になる症状)はなかったこと、大きな疾患のリスクがあることから、受診にビビっていたこと、しばらくすればおさまるだろうと高を括っていたことから放置していました。実際6日目の便は黒色ではあるものの下痢ではなくなったので、もう少しか?と思っていましたが、翌日盛大な黒色の下痢。いよいよまずいと思い、その日は仕事も半休だったので病院に。
3/9 受診
近所の消化器内科受診。まだ新しめで、できたばかりですいているかなと…。また、カメラの実績もあることから選択しました。
3:30頃受診。受診したクリニックは発熱外来を行っており、翌日休診の為か、割と盛況していました。結局問診を書いて呼ばれたのは4:00頃。そこで採血。また、待合に戻され、次に呼ばれたのは5時過ぎ…。結構待ったな。
そこで、医師の診察を受けました。
血液検査の結果からは特に問題なし。上記の疾患の可能性がある…と。
ちなみにひっそり書かれているがんについてはほぼ触れられず…。
黒色便のみという所見から、まず可能性は低いのですが、何となくやばい感じ。胃カメラの用意ができる最速で見ようとのことで、金曜8:45に再受診に。
帰りの車では一人で「あーこのまましばらく受診かなー」っとか「保険おりるかなー」とか何かの病気と決めつけていました。
帰って嫁さんに報告。「あー、大丈夫やろ。」って軽い感じ。
嫁さんの見解
「最近ずっと濃いぶどうジュース飲んでたからやろ。」
実際赤ワインでの黒色便の報告があるのは知っていました。受診時にも確認されたことですが、私は機会飲酒でワインは飲みません。でもジュースであるのかなって思いつつ、やや気が晴れたのはここだけの話。
3/10 仕事にて
今まで体調不良で仕事を休んだことがなかった私ですが、入社して1か月で休暇申請するのは少し気後れしました。
またそんな日に限ってミスが発覚するとは…。
何となくその日の仕事が終わり、翌朝を迎えるのでした。
3/11 胃カメラ当日
初胃カメラ
口か鼻かは選べたのですが、事前知識から鼻の方が楽と聞いていたので、鼻を選択。淡々と準備をする看護師さん。
無言が耐えられず、薬を使用されるにあたって、一般の人向けの簡易な説明が気になり、「実は薬剤師なんです。」とぶっちゃけてからは、空気が軽くなりいろんな雑談をしました。
カメラを通す前処置で使ったプリビナ液(通常は鼻血管を収縮させ、鼻炎を改善するお薬。今回は麻酔をその場でとどめる意図)が苦みがあること、キシロカインビスカスは思ったより粘性が低く、初めは甘く感じること等印象深かったです。
また、落ち着かせる意図だと思いますが、カメラの処置室では宇多田ヒカルの「time will tell」が流れていたことも印象的でした。
そんな中、麻酔が効き始めたころ、のどのしびれた感覚はとても気持ち悪かったです。
…カメラ投入…
全身麻酔ではないので、こんな太いのが鼻に入るのか…とぞっとしていたら、先生から
「右と左、どっちが入りやすそう?」
…正直知らんがなと思いながら、右を選択。
途中で狭いな…といわれ、左に。右は入れる前に局所麻酔を使用して少しの間待ってから入れてくれたので、途中で断念したものの、そこまで苦痛はなかったが、左に切り替え、局所麻酔入れて速攻突っ込まれたので、痛みがあったのはここだけの話。
どんどん入るカメラ。思っていたよりすっすと入った。ただ体に棒状の何かが突っ込まれている感覚は麻酔をして麻痺があるながら感じ、とても不思議な感覚に。おなかの中に何かうごめいているのが分かる感じ。
胃の入り口(噴門)を見て、教科書で習うのとは異なる感動はありましたが、そこを越えるとげっぷが止まらない。
ただ中にカメラがあると思うと、げっぷをして傷つくのが嫌と我慢するも止まらない。結局途中から諦めました。
今回の胃カメラは食道~胃~十二指腸を確認しました。
結果問題なし。
先生も首をかしげていましたが、「もしもっと原因突き止めたかったら大腸カ…「今回のでもういいです。」」とかぶせながら断りました。
結果
医師の見解は結局原因不明。私はぶどうジュースが原因だと思っています。
一昨日嫁さんに言われてから何となく何もないんだろうと思っていたうえ、胃カメラで出血見られなかったので、とりあえずゆっくり眠れます。
また、胃カメラという経験は、今後も胃カメラをされる患者さんに対しての知見からの説明だけじゃなく、実体験から語る経験になったので、これはこれでいいかなっと。
とりあえず…しばらくブドウジュースはやめておきます。
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