KRYラジオ「大人の音楽堂」:CAMEL / PFM / SEBASTIAN HARDIE (2022.4.2OA)
ピンクフロイド、エマーソン・レイク&パーマー、キングクリムゾン、イエス…プログレ四天王と我が国では言われています。確かに素晴らしい…究極と言ってもよいと思います。さて私の世代のロック少年はこの辺りは必修科目。しかしここで止まってしまうのもいかがなものか、そんな気がしませんか?そこから似たようなバンド…音を探してみたくなるはずです。定番から、その後どのバンドをセレクトして進んでいくか?リスナーとしての引き出しを増やすか?ここが大きなポイントでしょう。気に入ったバンドがどんな音楽に影響を受けたか…とても興味深い。ブルースなんかはとてもよい例でしょう。プログレバンドのほとんどはブルースが根っこにあります。
さて、今回はまずラジオではめったにオンエアされないであろうバンド、3組をセレクト。まずはイタリアのPFM、プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ…なんてかっこいいバンド名だろう…。しかもかなりのテクニック集団…イタリアのバンドなんて日本のレコード会社は興味があったのでしょうか?1970年代は普通にこのようなバンドの曲がオンエアされていました。ラジオの力を感じますね。PFM最高です。
次にキャメル…叙情派といえばこのグループ。あの小野田寛郎さんをテーマしたアルバムを出した、あのバンドです。今回は1975年「白鴈スノーグース」から冒頭の曲をオンエア…なんてきれいなメロディーでしょう。行ったこともありませんが、簡単に19世紀ころのイギリスをイメージします。派手にギターとドラムでガンガンに演奏するロックもよいのですが、今回のような叙情派と言われるドラマティックなアンサンブルは非日常的な「幻想的な、いにしえ」にいざなってくれます。プログレって不思議な説得力と世界観が魅力です。
エンディングに少しだけかけたセバスチャン・ハーディーはオーストラリアを代表するバンド。このバンドの魅力は聴けば分かりますがスケール感ですね。これも見たことはありませんが「サザンクロス」南十字星を勝手にイメージしてしまいます。クラッシック音楽にも通じる壮大な音がとてもいいです。4人くらいでこれを作ります。「哀愁の南十字星」というアルバムはもっと評価されるべきです。MOOGシンセサイザーとメロトロンのアンサンブルはプログレの代名詞…これをいかに使うか?どういったメロディーを作るか?…いいですねプログレ。時間の関係でフルコーラスでオンエア出来なくて申し訳ない。気になったらアルバム購入してください。
次回(4/9)は今回よりロック色の強いプログレを用意しようと考えます。「マジェラン」「イエス」を予定しています。お付き合いください。こんな選曲の番組があってもいいでしょ?
今回オンエア
<CAMEL>
The Great Marsh
Rhayader 「醜い画家ラヤダー」
Rhayader Gose To Town 「ラヤダー街に行く」
<PFM>
River Of Life 「人生は川のようなもの」
Celebration
<SEBASTIAN HARDIE>
Glories Shall Be Released