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人生を旅だと思えば、他人が気にならなくなる。

名言を言おうとしているわけではありません!

むしろその逆で、私が言う「人生を旅だと思う。」というのは、他者との比較からくる悩みから解放されるために、自分がしっくりきた考え方の知恵的な話です。気軽な気持ちで読んでいただけたらと思います。

生きていると、商売であれば売上や利益、勉強やスポーツであれば成績など、求めている結果や達成したい目標が存在すると思います。

何であれ、目標は必要だと思います。しかし、そこに他者との比較が絡んできてしまうと、とてつもない焦燥感にかられ、自分を見失ってしまいがちだという事に気づきました。今回はその事について書いてみたいと思います。

いつの間にか目標がすり変わっていることがある。

周りには自分よりも優れていると思う人がたくさんいます。

例えば、今の私の目から見ると、子供がいる人、家を持っている人は「大人」という意味で人生の先を歩いているな、と思います。仕事では、自分よりも売上を上げている人、年収が高い人、大手の広告会社で働いている人はどこかライバル視してしまうきらいがあります。友人のSNSで充実した生活や面白い活動をしている人を見ると、いいねしながらうらやましく思っています。

それに負けないように自分も頑張る、というのも一つのモチベーションの上げ方だと思います。

でも、この状態の自分が見ているのは、キラキラ輝いて見える他者であって、いつの間にか目標が「自分の理想」ではなく、「他者に勝つ事」になってしまいます。そして、この目線だと、誰もが発信できる今の世の中において劣等感と嫉妬を次々生み出してしまうと思うんです。

人は人、自分は自分。これって旅の感覚に似ている。

私の場合20代後半から、特に世代が変わる30歳前後のタイミングで、自分のチームができ、部下ができ、結婚し家族を意識し、それによって年収を上げたい気持ちが強くなったりしていく中で、どうしても自分ではなく他者との比較に走ってしまいがちで、言葉には出さずとも内心焦っていました。

ネットで「30代男性 年収」の類を検索しはじめたのもこの頃です。

しかし、このリモートワークの最中、これまでのやり方では通用しない中で自分がどう生き残っていくかを考えた時に思いました。

「これ、あんまり意味ないかもしれない。」

結局、自分が今焦っていることは、他者との比較。意外と稼いでいるあいつも、最近家を買ったあいつも、子供が生まれていい感じのお父さんになったあいつも、ネットで調べた平均年収も、知ったところで自分に何もリターンはありません。(対抗心からくるモチベーションアップはあるかもしれませんが・・・)結局年収とか、自分が思う幸せというのは自分の行動でしか得られない、と思いました。

そして、自分の生きたい人生(目的地)を考え、自分なりに立てた計画に沿って動けばいいのではないか。その感覚を私は旅だと思いました。

例えばどこか知らない場所で自分が旅行をしている時、同い年の人がいい車に乗っていたり、自分たちよりおしゃれな風貌の人がいても、妬んだり、対抗心を燃やす事ってほとんどないと思うんです。

彼らも別で生活があって、たまたまそれがすれ違っただけのこと。それに対してあいつの方がおしゃれだとか、お金持ちだとかは気にしないし、意味がない。むしろそれを気にしながらする旅はつまらない。

それよりも自分には行きたい目的地があり、地図やカーナビで今どこかを確認しながら向かう。そして、到着したら次どこに行こうかだけを考えていくから旅は楽しいと思うんです。

人生も仕事も、この感覚で見渡して、自分だけに目を向けると心の中にあった焦りみたいなものが消える気がしました。

目標は必要。考えるべきは、それが自分基準になっているか。

「競争するのをやめよう」というような平和主義的な話がしたいわけではありません。企業も、私のような営業マンも事業計画があり、それを達成するか否かで評価が変わり、未達が続けばいずれは淘汰される厳しい世界にいます。それを理解した上で、あくまで向き合うべきは自分が決めた目標で在りたいと思うんです。

それで、自分の人生みたいな尺度で見た時に、「営業マン」としては自分の事業計画を達成すること、「上司」としては部下のモチベーションを守り成果を出せるように育てること、「夫」としは幸せな家族を気付くこと、「note」で言えば読んでくれた誰かのちょっとした参考や救いになる言葉を書くこと、などそれぞれの自分の顔に合わせた目標を見据えて、そこに向かっているかだけを気にしていればいい。

だから他者に嫉妬することも必要ないし、他者に自分の価値を自慢することも、他者を陥れるようなことも必要がない。自分の中で嫉妬を感じるようなことがあったとしても、「あの人はそういう旅の途中なんだ。」と会釈してあげればいいんではないか思います。

働き方が大きく変わり、時代が動いてこれまでの前提が崩れていく流れの中で大事にするべきは「他者との比較」ではなく「自分の評価」。それを持ち続けるために自分の中でわかりやすいのが「人生を旅だ。」と思う感覚だった、というのが今日のnoteでした。

お読みいただきありがとうございました!


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