307. ビュッフェと自分
旅行の際、朝食つきの宿を取ることにしている。
朝食なしを仮に選んだ際に、周囲に早朝から開いているお店がなくご飯にありつけなかった場合のことを心配している。
だいたいはビュッフェ
ビジネスホテルに泊まることが多いので、その朝食はだいたいビュッフェである。
なぜだか分からないが「バイキング」とも呼ばれる、大きなテーブルから自分が食べられる分だけ器によそう、セルフサービス形式のアレである。
民宿に泊まると量が多くて食べきれない、という可能性もあるだろう。
食いしん坊な自分はぺろりと平らげてしまうが、隣のテーブルを見ると、「あんらっ、全然食べていないじゃない!」と思うこともしばしばである。
ビュッフェ形式ならば、自分の責任において食べられる量を取れるようになっているので、ある意味公平な仕組みであるように思う。
ビュッフェの苦手なところ
一方で「ビュッフェ形式が苦手だな」と思う瞬間がある。
どちら向きに進んで良いか問題
まずは、人が多すぎると、どちら向きに進んで良いか分からなくなることである。
あまり気にせず回遊していれば良いのだが、それでも逆側から圧倒的な人数がやってくると、自分がイレギュラーな動きをしているのかと思ってしまう。
でも、ひらりと避けて気にしない。
衝突しそうな相手とは人生の中で二度と会うことはない人たちだからだ。
何よりも詳細に覚えられるはずもない。
衝突しそうなことに相手も何も思っていないだろう。
後ろの人の接近を感じる問題
モタモタとしていると、後ろの人の「早く進んでくれないだろうか」という圧を感じてしまう時がある。
汁物は細心の注意を払わないと危ないだろう。
このトング、熊手部分にマカロニが挟まって取れないな。
サラダを構成するのに何を選ぶかちょっと時間をくれ。
と焦ってしまいそうになる。
ここも自分はゆったりと構えて気にしないようにしている。
実は後ろの人はそのように思っていないことが多いだろうからだ。
本当に急いでいる人は自分を追い抜いて次の食材の鍋に向かっていくだろう。
そして、後に自分がモタモタとしていた鍋に戻ってきて、所望のものを取るだろう。
当たり前だが宿によってだいぶ差がある
今回、旅行で複数のビジネスホテルの朝食を体験することになった。
ご飯が炊飯器に入っているのに、なんだか冷め気味だったこと。
郷土料理を全面に押し出していて、少しずつ取っていたはずなのに全体としてはかなりの量になってしまったこと(とても美味しかった)。
洋食がメインらしく、納豆がなくてしょんぼりしたこと。
様々なことはあるが、とりあえず朝食つきを選んでいるがゆえに食いっぱぐれることはないので良しとしよう。