はじめに 私が多読をはじめた理由
はじめまして!東京都の多摩エリアで2児(2014年・2020年生まれ)を育てているフリー編集者・ライターの笹川かおりです。普段は講談社コクリコはじめ、さまざまなメディアで編集者・ライターとして活動しています。
これからnoteで、英語多読について書いていきたいと思います。多読についての記事は数多くありますが、私は「手取り足取り」をモットーに、かゆいところに手の届く記事を皆さんにお届けできればと思っています。
私は書くことを生業にしているほど、文章が好きです。書くことだけでなく、読むことも大好きです。本や記事だけでなく、おもちゃのパッケージ裏に書いてあるコピー、ちょっとしたポスター、チラシなど、目についた文字はなんでも読んでしまいます。
そんな私は外国語にもとても関心があり、特に英語は学生のころから好きで得意な教科でした。高1で英検2級を取得し、センター試験(20年前はそう呼んでいました)の英語は満点、東京の国立大学の英文科卒業……と、わりと英語の勉強には力を注いできたほうだと思います。
しかし……。
社会に出てみて気づいたのは、私の英語はまったく実用的でないという事実でした。
あれだけ勉強したのだから、練習すればすぐに話せるようになるだろう、とタカをくくっていた英会話は、大学でできた留学生の友人に「ちょっと水ちょうだい」と一言リクエストするのにもひと苦労。
オンライン英会話を試してみてもまったく話せませんし、スラスラ読めるだろうと考えて購入した「ハリー・ポッター」の原書もわからない箇所だらけ。
そんな小さな挫折を繰り返しているうちに、あんなに好きだった英語から、だんだん遠ざかっていきました。
「英語多読」との出会い
そんな私が「英語多読」という学習法に出会ったのは、30を過ぎたころ。仕事を辞めて第一子の子育てをしていて、「スキルアップしないと社会に置いていかれる」と焦っているときでした。
好きで得意だった英語なら、少し努力すれば実用レベルにまでもっていけるかも……と、懲りずに試行錯誤する過程で、英語多読について書かれている書籍を見つけたのです。
▼私が最初に読んだ本がこちら
「すべての悩みは量が解決する」のひとことに惹かれました。これまでの英語学習関連の挫折から、「私には英語を身につける才能がない」とコンプレックスを抱いていた私でしたが、量をこなすことならできる!と考えたからです。
実際にこの本をはじめ、英語多読について書かれた本やウェブ記事をいくつか読んでみたところ、英語多読はコンテンツを楽しみながら無理なく英語力が伸びていく、染み込むように自然と実用的な英語が身についていく……というようなことが書かれていました。
時間がかかりそうなのが、小さい子どもの子育て中の私にとっては一見デメリットに思えましたが、これまで何度も英語学習に挫折してきた経験から、かかる時間よりも「無理なく」「自然に」英語が身につくということが私にとって大切だったのです。
やめたり再開したりを繰り返す
そんな理由で始めた英語多読でしたが、これについてもやめたり再開を繰り返したり…と、すんなりとはいきませんでした。
語数カウントがうまくいかない、「英語はそこそこ勉強した」というプライドから簡単な本を選べない、適切な本を探せない……といった小さな問題を乗り越えられず、道半ばで何度も挫折してきています。そんな「あるある」の乗り越え方も、おいおいみなさんにご紹介していきたいと思っています。
私もまだ道半ばですが、かつての私のように「英語多読はじめてみたいな」と興味を持った方がすんなりと、楽しく英語多読をスタートし、そして継続していく参考にしていただけたら嬉しいなと思います。
一緒に英語の多読を楽しみましょう!
補足:想定する読者の英語レベル
これから始める「英語多読」についての記事は、英語初心者~中級者(TOEIC600点くらい……でしょうか)に向けて書いていきます。私自身が今、そのれくらいのレベルの本を無理なくスラスラと楽しめるレベルにあるからです。もしかしたら物足りないと感じる方もいるかもしれませんが、どうぞご容赦ください。