心理学検定キーワード第1章【原理・研究法・歴史】1.2-(心理学の研究法と変数)
え、研究法まだあんの?って感じですよねw
何なら、次の1.3の単元も研究法の説明っていうねw
初見の時は本当に嫌だった。頭に全く入ってこなかったから。
とはいっても学問は、研究の積み重ねの結果成り立ってる訳で
特に心理学部の学部生だったり、公認心理士や臨床心理士を目指す人には知ってて当然、寧ろ理解していない事なんてあり得ない分野なんです。
最初からいきなりしんどい内容が続きますが、頑張って勉強しましょう!
それでは、まとめの方はじめていくぅー!
→まとめ1.2-(心理学の研究法と変数)
この単元では心理学の研究に必要なデータの収集法5つの紹介と超絶重要なキーワードである変数について学びます。
そして、データの収集法と変数に絡めた研究の分類がありますのでそちらを抑えてください。
変数はB領域の第7章(統計・測定・評価)でも出てきます。
計算問題の文章にしれっと紛れ込んでくるので、言葉自体を理解できていないとジ・エンドですw
ここでどれだけ理解できているかが結構鍵になるかもw
→データの収集法5つとそれを2つの研究法に分ける
研究するには必要なデータを収集する必要があります。
知っておくべきデータ収集法は以下の5つです。
・実験法 今回のまとめで出てくる変数を使います。
・調査法 質問紙(アンケートみたいなもの)を使います。
・観察法 観察(じっくり良く観る)しますw
・検査法 特別な心理学的検査を使います。
・面接法 面接(インタビュー、お話)しますw
各自の詳細な説明は1.6〜1.10でやりますのでしばしお待ちを。
そして、この5つを2つの研究法に大別する事が出来ます。
・実験的研究 実験法
・相関的研究(観察的研究) 調査法・観察法・検査法・面接法
単純に分類して暗記する事自体は非常に簡単です。実験法とそれ以外で分けたら良いだけなのでw 実験は実験のみ。簡単w
ただ、何に基づいた分類なのかの理解をする事が大切ですよね。
上記2つの分類は
変数の操作を行うか?行わないか?によるものなんですね。
ん??え??変数、そして操作。何それ?って感じですw
そもそも変数と操作の説明をしろよ!って私は思いました。キーワード集読んでいて。
なので、簡単に説明します。
→変数と操作をとことん解りやすく!
辞書的な意味で調べてみると、変数は色んなシチュエーションで使われる為、どれが一番心理学的に的確か悩むところですが
変数→いろいろな値をとって変わる数量の事
にすると無難かと。要は、読んで字のごとく意図的であれ意図的でなくても変わる数値って感じ。
そして操作については
操作→変数に手を加える事、変数を設定する事
になると思います。よって、意図的。
ちょっと例で確認しましょう。
例:3名の受験生の睡眠時間とテストの点数の関係を研究します。
Aさん 睡眠時間8時間 テスト90点
Bさん 睡眠時間5時間 テスト50点
Cさん 睡眠時間0時間 テスト25点 だったとします。
この研究で変数になるのは
・睡眠時間
・テストの点数
ですよね。
これは大丈夫でしょうか。数値が変わりそうなものってこの2つしかありませんよね。
そして、睡眠時間とテストの点数の関係はどうでしょうか??
睡眠時間が変わる事で、テストの結果が変わるという関係が成り立つはずです。
つまり研究としては
睡眠時間という変数を操作して、あらかじめ3人に設定し(Aさんは8時間寝て良いよ。Bさんは5時間ね、Cさんは徹夜ねw)
テストの点数という変数が結果として出てくる訳です。
この研究では、睡眠時間が長ければテストの点数が良く、逆に睡眠時間が短ければテストの点数が悪い事がわかります。
言い換えると、テストの点数が良いのも、悪いのも睡眠時間が原因だという事です。
ここで、大切な変数の名前を抑えて行きましょう。
睡眠時間という研究者(実験者)が操作し、原因として設定する変数は
独立変数だったり、説明変数だったり、予測変数と呼ばれます。別名含め3つを抑えてください。
一方、結果としてのテストの点数は
従属変数だったり、目的変数だったり、基準変数と呼ばれます。
この両者には
原因と結果という明確な関係性があります。この関係性を理解しておく事がとっても大事です。
また、上記の研究に疲れという変数を加えたとしたらどうでしょうか?
睡眠時間の減少による疲れは当然テストの点数にも影響します。
このように、独立変数と従属変数の因果関係に影響を及ぼす変数の事を
媒介変数もしくは仲介変数といいます。
研究によって独立変数と従属変数にある因果関係の分析を正しく行う為には、あまり媒介変数を増やさない方がいいと言われています。
さらに、上記の研究に年齢という変数の影響があったときはどうでしょうか?
睡眠時間に関わらず、年齢は記憶やその再生に影響を与えるため、独立変数とは無関係に従属変数のみに影響を与えると考えられます。
そのような変数の事を
剰余変数もしくは交絡変数とか干渉変数とも呼ばれます。
こちらも、研究結果の解釈に影響を及ぼす変数なのでそもそも考慮しなかったり、統制しておく事が望ましいとされています。
以上の変数の中で「睡眠時間」「テストの点数」は具体的な数値として表されています。
しかし、心理学の測定に用いられる変数は、直接観察できない数値化しにくいものが存在します。
これを仮説的構成概念と呼びます。また、潜在変数と呼ぶ事があります。
先ほどの疲れについてがそうですね。疲れを一般的に数値化するのは難しくないですか?直接観察できませんし、人によっても変わります。
ドラゴンボールのスカウターで一律測る事ができたら別ですけどね(例えが古いw)
この潜在変数に対して実際に測定によって得られたデータを測定変数といいます。
以上!
1.2(心理学の研究法と変数)のまとめでした。
単純暗記用のキーワード羅列ノートみたいなのも出来たら画像で上げようと思います。
少しでも理解できるよう、興味を持ってもらえるように工夫しながらこれからもまとめ頑張りますので
目に留まった方は是非、スキ!お願いします!!
長文にお付き合いありがとうございました。では次の単元で!