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心理学検定キーワード第1章【原理・研究法・歴史】1.18-(行動主義・新行動主義)★★
会社での報連相が本当に苦手だった私
駄目な奴w
報告、連絡、相談をするのがあまり好きでない私は
自己の判断で行動する為、非常にスピーディーかつフレキシブルで
波に乗れば業績はうなぎ上りだったのですが
ひとたびトラブルになると周りに迷惑をかけまくるという最悪な人材でした。
とにかく行動、言葉よりも行動でした。
意味取り違えてますけどね。
行動はしても、必要な報連相はせーよwって話ですよほんまに。
もちろん今はそんな事はありません。
会社員ではないため、上司や部下に何かを伝える事はありませんが
クライアント様への報連相は逐一です。
さて、何の話よって思った方もいらっしゃるかもしれませんが
本日のテーマが
行動主義・新行動主義
という、非常に重要なものなのです。
意識と単なる言語による報告では主観が強い。
客観的な行動を研究しようという試みが起こりました。
行動主義・新行動主義の二つの立場と
その立場に立つ学者をしっかり抑えないといけません。
では、いきますか
本日もまとめの方はじめていくぅー!!
→行動主義の代表ワトソンが考えた事
ワトソン(Watson,J.B.)は機能主義心理学のシカゴ学派である
デューイとエンジェルの教え子でしたね。
ワトソンはそれまでの意識と主観的言語を廃止して
行動から研究しようと考えました。
例としては極端かもしれないですが
超恐い恐い映像(これを刺激といいます)を別室で観てもらって
Aさんは、けろっとした状態で笑いながら「恐かったです」と言いながら出てきました。
Bさんは、汗びっしょりかいて、ちょっと身体をふるわせながら「全然恐くなかったですね」と言いました。
単なる意識と主観的言語での研究であれば。
Aさんの結果は恐い。Bさんは恐くないで終了ですね。
これでは、客観性ないですよね。
刺激(超恐い映像)と反応(けろっとしているもしくは汗をかいたり身体震えるなど)の結びつきを研究した方が
より、正しい結果が得られそう。
そう思ったワトソンは
1913年に「行動主義者のみた心理学」という論文を発表し
「心理学は自然科学の一分野であり、その目標は行動の予測と統制にある」と言い放ちましたw
ワトソン以外の学者も以前から行動主義的な考えを持ち始めていて、それも後押しになりました。
→パブロフの犬とアルバート坊や
刺激と反応の結びつきについては
パブロフ(Pavlov,I.P.)の影響が非常に大きかったとされています。
ここで、刺激と反応はStimulationとReactionもしくはResponse
の頭文字をとって
S-Rと表現される事があります。後に記号でがっつり出てるので
おさえておきましょう。
いわゆるパブロフの犬という言葉は
パブロフが条件付けの研究の為に用いた犬の事で
誰もが知っていますが
アメリカではワトソンがアメリカ心理学会会長講演にて
「心理学における条件反射の位置」
を講演した事で広く条件反射について知られるようになりました。
ワトソンの実験としては
アルバート坊やを使った恐怖条件付けの研究が有名です。
どんな実験かというと
シロネズミを怖がらないアルバートという坊やに、大きな音と一緒にシロネズミを近づけることを繰り返すと、しまいにはシロネズミを怖がるようになり、さらに、シロネズミに似た白い毛のついたサンタの面をかぶった人までも怖がるようになった
という実験です。
まあ、小さい子どもにやめたれよって思っちゃいますが。
元々恐くなかったネズミが、別の刺激(大きな音)が加わる事で
ネズミを怖がるようになり、ネズミに似た対象まで怖がる。
このことからワトソンは
「本能のほとんどが後天的に条件づけられた反応で、遺伝ではなくて環境が大事だ」
という環境主義の立場をとりました。
ここまでのまとめとして
・ワトソンは行動主義を提唱、特に古典的行動主義と呼ばれる。
・ワトソンはパブロフの影響をもろに受けている。
・行動主義者のみた心理学、心理学における条件反射の位置という論文と講演を行った。
・アルバート坊やを用いた恐怖条件づけの研究を行った。
・古典的行動主義のモデルは刺激と反応、S-Rと表現される。
・ワトソンの条件付けは古典的条件づけ、レスポンデント条件づけである
続きまして、新行動主義について!
→行動主義を引き継ぎながらより操作的な側面を持つ新行動主義
1930年代になると新行動主義という次世代の行動主義者が出てきました。
特徴としておさえるべきは
操作主義という考え方です。
操作主義とは
概念の定義を一連の実験操作の指定によって定義付けようというものですが
解りにくいので、良くある例を引用します。
長さという概念を直接定義する事は不可能で
長さを測定する為の操作によって概念づけられるということになります。
操作主義を取り入れる事によって
直接には測定できない現象について測定を定義するプロセス(操作化)からアプローチしていく事が可能になりました。
原因である刺激S(独立変数)→結果である反応R(従属変数)の間に
様々な媒介変数を導入したので。
新行動主義のモデルは行動主義のモデルとは区別して
S-O-Rと表現されるようになりました。
ここでいうOは
生体(organism)であり、有機体=生活体とも呼ばれます。
新行動主義において重要な人物は以下の4名です。
・トールマン(Tolman,E.C.)
・ハル(Hull,C.L)
・ガスリー(Guthrie,E.R.)
・スキナー(Skinner,B)
ひとりずつみていきましょう。
学習に対する考え方の違いを比べると面白いかも。
《トールマン》
・「動物と人間における目的的行動」を発表する
・体験と行動の間に期待、仮説、信念、認知地図という媒介変数を導入
・とくに認知地図は重要
・S-Rを微視的行動、S-O-Rを巨視的行動と呼び分けて使った
・トールマンの行動主義は、特に目的的行動主義と呼ばれている
《ハル》
・学習心理学を専門としている
・上記S-O-Rの関連を明らかにしようとした人
・媒介変数として、習慣強度、反応ポテンシャル、動因を挙げた
・強化の動因低減説を掲げた★これはピックアップして説明したい。
・「行動の原理(1943)」という本を出版
《ガスリー》
・近接性の法則(接近説)だけで学習を説明しようとした
・近接性の法則というのは、学習が成立するためには,刺激と反応とが時間的,空間的に接近して起こることが必要十分条件であるという法則です
《スキナー》
・学習に必要なのは反応後の強化の強さによるとする「強化随伴性」という考え方を用いた
・「生体の行動(1938)」にて条件付けをレスポンデント条件付けとオペラント条件付けとに区別した
・行動療法や、行動分析の礎となっている
・ワトソンがパブロフならスキナーはソーンダイク!
・スキナーの行動主義は特に徹底的行動主義と呼ばれている
以上、4名のまとめでした。
本日は行動主義と新行動主義についてまとめました。
いかがでしたか?
明日は★★★星3つの「精神分析」!
まだまだ、説明が浅い部分もあるかもしれませんが、少しでもイメージしやすいようにこれからも頑張って行きますので
是非、好きとフォローお願い致します。
それでは、次回のまとめで。