自分に嘘をつくとどうして辛くなっていくのか
こんにちは。
今日は「自分に嘘をつくとどうして辛くなっていくのか」というテーマについてお話したいと思います。
先日、30歳になったばかりのバリバリ働くビジネスパーソンから相談を受ける機会がありました。
彼は世界的に有名な金融機関で働いており、会社内でも評価されていて、報酬も高いという側から見ると羨ましいと言われるような状況らしいですが、本人としては趣味でやっているお酒づくりを極めたい、というジレンマに苛まれているとのことでした。
彼本人としては、優秀だったが故に入社した会社で出世してきましたが、お金にも出世にもそこまで興味を持てず、その部分に執着する同僚など周囲との会話にも大分温度差があって辟易してしまっている。彼の言葉を借りると「自分に嘘を付いている」ような感覚とのことです。
一方で親からの期待や周囲からの羨望に応えないとという義務感で頑張っているものの、どうしても自分の思ったまま好きなことに着手したいという気持ちが抑えられない、という状況のようです。
話の詳細は置いておいて、彼と話して痛感したことは「自分に嘘をつくのって本当に大変なんだな」と言うことです。
彼のように「自分に嘘をついている」という状況って誰にでもあると思いますし、今その状況にいる人も少なくないのではないでしょうか。
自分に嘘ついて生きていると何が辛いのかと言うと、最大の問題は「嘘ついている自分を好きな人が寄ってきてしまう」ということです。これが厄介なストレスです。
本来の自分とはかけ離れたアウトプットや発信に共感する人が、ズレた同意を求めてくる訳なので、当然この人たちとは友達になれません。
さらには、嘘をつくことに慣れるとまるでルーティンワークのように何も考えずにこなせるようになるので、「ワクワクする!」といった自分の感情の出番が極端に減ってしまうので、奥へ奥へと突き進んでいき、最終的には戻ってこれなくなる位嘘の自分で固まってしまったりします。
だからこそ、多くの方が言っていますが「自分を出した方が良い」のだと思います。そんなに大げさな話ではなくて、嫌なものを嫌と言う、好きなものには飛びつく、といった自分から湧き出る感情を大切に扱うことが重要なのではないでしょうか。
そして、嫌われる覚悟でリアルな自分を出してみると、嘘の自分が好きだった人は離れていって一時絶望感を感じるかもしれませんが、そのうちリアルな自分に共感する人が現れて仲間になってくれます。
この仲間の大切さを知ったら、二度と自分を偽りたいとは思えなくなりますし、ありのままの自分を受け入れてくれる仲間に全力をかけて尽くしたいと思えたりしますよね。嘘ついている自分を好きな人が寄ってこないように、しっかりとリアルな自分を表現していく努力をしたいと思います。
お読み頂いてありがとうございました。