
-詩-なんだ、ここにいたのか。
二歩、三歩、重なるリズムと
夜風を掠めながら語りかけた。
幼い頃に知ったことは、僕の普通も、誰かの普通も、違うってこと。
それが不自然だ、なんて誰も言ってなかったよ。
羨むのに理由が要るなんて、誰も言ってなかったよ。
この感覚は僕のもので、その感覚が誰かの普通。
変化を求めたがるカメレオンみたいな人の群れ。を眺めてたりして、不変に向かって歩く好奇心。
考える。
一体どうやって、この残像を消そうか。
ああ馬鹿馬鹿しい。
区別するなんて。
ふ、と気づくと
街路灯に照らされた影は
いつのまにかひとつ分だった。
Xにて【ULTRACELL】様の詩への返詩