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ゆらぐ性 産後思春期について



次男を産んで生理が再開した頃、ホルモンの暴走を感じた。

何をしても治らないニキビ、心身のアンバランス、身近な男性への嫌悪感。

産後に思春期がくるなんて知らなかった。

知っていたら、もっと色々違ったかもしれない。

たらればを言ってもきりが無いので、これを読んだ誰かの何かの役に立つことを願う。


女性の月のリズムは忙しく、安定している時期は月のうちのほんのわずかな気がする。

ホルモンに身体も心も振り回される。


そして子供を授かった場合、妊娠〜出産〜月経回復から安定するまで急激なホルモンの変化が起こる。

それと並走して慣れない子育てや職場復帰など、めまぐるしく、息つく暇もない毎日。

思い返すとめちゃくちゃ大変だったし、若さと根性でなんとか乗り切れただけ。
未熟な私は色んな方向に感情をまき散らしていた。


ところで、生理中の女性の態度について言う人がたまにいるけれど、ホルモンは精神力でどうにかできるものではないのをわかってほしい。

もちろん不機嫌をまき散らすのはよくないので、表に出さないように、気をつかっている人が多いとは思うが。

自分でも気付かぬうちに、イライラしたりもやもやしたり身体がやたらダル重だったりしていて、「え、この不調は一体なに?何がおこってる?」と気付いたころに生理が始まる。

それは不可抗力で、寄せては返す波のように、ただひたすらに、身を預けるしかない。


こんな事が起こるなんて、子供の頃にちゃんと教えておいてほしかった。

大人になっても十分な知識がなかったし、知らないまま過ごしてきた。

ずいぶん通り過ぎた今、やっと理解できること。
女の身体はいつもゆらぎの中にいる。

自分にもわからないリズム、自分にしかわかり得ないリズムが多種多様にある。
リズムがあってこそ生命という音楽が成り立つのだ。

安定だけを良しとするのではなく、ゆらぎのリズムを受け入れてそれと共に生きる。

自分を知り研究し寄り添うこと、つまりセルフケアはとっても大切だと思う。


そして、あらためて思うのが、
自分の体すらよくわからないのに、他人の苦労や事情を理解するのはとてもむずかしいということ。
相手を完全に理解する事はできない。

よくわかりもしないのに、一方的な解釈で良い悪いとジャッジしたり、自分都合にコントロールしようとするのはどうだろう。

むずかしいなりに、尊重したり思いやったり、相手に伝える努力をする。

それが自分が出来る、世界平和の第一歩なんじゃないかと思う。


自分にも他人にも誠実に接する。

そういう大人になりたい。

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