【新宿鮫】舘ひろしがキャストとなりドラマ化!順番が最初のミステリをレビュー(予告後ネタバレ)!
第27回は新宿鮫/大沢在昌です!本作をレビューします。映画・ドラマにもなった本作をレビューします。
※尚、予告後にネタバレがあります。
1.基本データとあらすじ
1-1.基本データ
1-2.あらすじ
2.主観的評点と向き/不向き
2-1.主観的評点
主観的評点は以下の通りです。
2-2.向き/不向き
3.ネタバレと感想
以下、核心の部分に触れておりますので未読の方はご注意ください。
3-1.犯人と動機
警官の連続殺人の犯人は砂上幸一。
当初、マークしていた木津は銃密造の天才であるだけで、警官連続殺人の犯人では無かった。木津と彼の工房での監禁から逃れると真犯人探しを継続。攪乱等に邪魔されつつも、木津の恋人である宮内という男が工房から銃を盗み出し、パトロンである歯科医師・原とハワイに逃亡中である事を掴む。
ゲイである宮内は片思いをしている砂上に銃を提供。横柄な態度を取りつつも、ヤクザからのリンチからは救ってくれなかった警官に怨嗟をいだき、殺害。鮫島はリンチの当日、現場にいたにも関わらず砂上を救えなかった。鮫島は"もし自分が砂上を救い、警官のイメージを好印象なものに変えていれば、この連続殺人はなかった"と悔やむ。
砂上は一連の復讐の仕上げとして鮫島の恋人であり歌手の晶のコンサートでの犯行を決意。鮫島が間一髪、ライブ会場に潜入し、砂上に発砲。事件は解決となる。
3-2.ネタバレ感想
超人気警察シリーズを読了。今ではちょっと古い印象も持ちましたが悪くなかったです。LGBTの記述は今では無理かな、、、。ラストは映画を観ているようなスピード感でした。
キャリアとノンキャリ、公安とヤクザ、過激派左翼と右翼警官、銃器密造の天才、等々所謂刑事モノでよくあるワードが頻出します。
ちょっとハードボイルドがスベっている印象も持ちました(カッコ良さげなアイテムをわんさと出してくるのが逆に滑稽に映ると言うか)。
本作に続いて、傑作と名高い「毒猿」も読んでみましたが、こちらの方がより面白くなっていると思います(私の今の読書スタンスが名作と呼ばれている作品は基本押さえておく、なので)。単体のみの評点だとこの位になりましたが、好きな人にはハマるシリーズだと思います(組織の中ではぐれながらも自分の正義を貫くというナルシズムが好きな人は多いと思う)。
文庫本で400ページ以下と言うのは僕が集中力を持って読めるちょうど良いサイズ(理想は300ページ代)なので、そこも良かったです。