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脚本 「杏子」

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シリーズ連載の「杏子」のマガジンです。
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#小説

憑依探偵⑥

憑依探偵⑥

場面92  ユリの足元を地面から黒い手ががっちり握っている

タケル  「えぇ〜、俺、宇宙人はアリだけど、霊とかお化けってマジか!じゃあ、カオリのバカの言うことはマジ⁉︎イヤイヤいろいろ無理でしょ!て事は、今ヤバいってこと。」

場面93  ユリの表情がだんだん険しくなる

ユリ   「ガタガタうるさい!さっきから!早くたすけろ!バカ‼︎」

場面94  ユリの言葉に驚くタケル、ユリから身体を離そ

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憑依探偵⑤

憑依探偵⑤

場面74 KEIGOがカオリの腕をつかみ引き戻そうとした。同時にタケルがKEIGOの反対の腕をつかんだ。

場面75 カオリが悲しそうな顔で振り返った。

カオリ 「なんできたの?」

KEIGO 「一緒に帰ろう。」

タケル 「こっちが聞きてえよ!KEIGOさんぜってー離さないでくださいよ。俺も死んでも離しませんから。」

場面76 炎の中から泣く子供声が聞こえる。泣き声の方に三人が顔を向ける。

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憑依探偵 #創作大賞#漫画原作部門応募作

憑依探偵 #創作大賞#漫画原作部門応募作

まずは、企画書から公開します。

題名

憑依探偵

あらすじ

全く霊感の無い呪物コレクターの霊魂(本名 林るみ)のイベントに全くオカルトに興味のない彼女を連れてきたタケルと、タケルの彼女で全くオカルトに興味ないのに、超常現象に会いまくる異常体質のカオリが巻き起こすドタバタオカルトコメディー

登場人物

霊魂(レイコ)―本名 林ルミ 女性 年齢52歳 ルポルタージュ作家だが、最近はもっぱらオカ

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憑依探偵④

憑依探偵④

場面54 ドンっというすごい音がしてライブハウスが一瞬揺れた。

霊魂 「じっ地震⁉︎」

カオリ 「もう、イライラするのが早いからこの人苦手なんだよ!説得する気まるでゼロ!」

おばあちゃん 「まあまあ、しかし今日は何時にもまして速いねえ。」

場面55 祖母が黒いハンドバックからゴソゴソと丸い石ころをとり出した。

場面56  祖母が取り出して手のひらにのせた石をタケルがつかもうと手を出た瞬間

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杏子(脚本)6話

杏子(脚本)6話

第6話(救世主あらわる!)

場面 車内の藤本ひとえ先生と杏子の目が合う。同時に下を向く藤本ひとえ先生。

場面1 杏子と藤本ひとえ先生が寮への道を歩いている。藤本ひとえ先生はバイクを押しながら、

場面1 杏子「ありがとうございます。でも、本当にどうしてこんな所に居たんですか?」

場面1 藤本ひとえ先生「いっ嫌、道に迷ってしまって道を流していたら、丁度その、見えたもので、それからは夢中で。」

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杏子(脚本)第3話

杏子(脚本)第3話

第3話(さえない男とファンレター)
場面1 杏子は、看護師寮の部屋で一人ひっくり返って音楽をかけたまま、音楽を聞くでもなく、開いた雑誌のページをぼんやりながめている。(部屋でかかっている音楽は、筋肉少女帯のノゾミのなくならない世界。開いた音楽情報雑誌は、ぴあ)

場面1 杏子は、雑誌ぴあのライブハウス情報ページを閉じて、もう一つの音楽雑誌ロッキンオンに手を伸ばしながら

場面1 杏子「活動休止、解

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杏子(脚本)2話目

杏子(脚本)2話目

第2話 南米行きと友情と
場面1  嵐がh&mの床を嵐が拭き掃除している

場面2  嵐の目線の先に客

場面2  嵐モノローグ 買いに来たんだから、さっさと買って帰れよ。あのカップル。いやいや、ファストファッションの店に全身ブランドファッションで来る男(ヤツ)何が目的だよ。

場面3  ぼんやりやる気なく床をみがくふりしながら客に心の中で毒づいている嵐に近づく影

場面4  バンドメンバー「ちゃ

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