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深夜書店考察、一夜。憑依(ひょうい)あっての物語。「真 深夜書店」シリーズ始動。

 ん?、いきなしムズイってか。
 その、「思念」は【憑依、】かもなぁ(笑)。

 【憑依、】のいちばんわかりやすい認識は、個にたいする名前がそうやろう。
 人名、なんてもんはもっともわかりやすい「憑依認識」なのかもやん、、。
 肉体につける名前、もしくは自称であってもな。
 言葉なんて要らないはずの犬や猫たちにも、その「思念」が肉体に染み込んでいくんやしな、。 
 なかなかに、強力かつ理解しやすくない?。
 
 え・?、聴いてくれてる。
 そか、そか、酒、の席やしな、ごめんな、。
 ここは、美酒飲むとこやって、な、。まずは、一杯、厳選ビール?
 あ~、かまわんよ、うん、そそ、その味のハイボールは俺も好きやねん。
 せっかく、来てくれたんやし、まぁ、みんなで乾杯やな、(笑)。

 研究、による新たな発見で発展していくのが科学だとするならば、。
 逆に太古の知識を再生させる「思念」というものがある。
 
 たとえば、「旅、の思念」。
 旅、は還る場所があるから「旅」と呼ばれる。
 どれだけ遠くても、帰路への想い、「還っていける場所」があるから旅立てるのだ。
 忘れないで、との「想い」を生み、、。
 
 「さようなら、また会おうよ」と、旅路に向かっていける。
 
 深い闇夜の刻限にそっと書棚から書物を抜き取る、またはそっとしまう、そんな感触を考えてみてほしい。
 そそ、「深夜書店、」という表現も詩人が宣(のたま)うところの知識を再生させる「思念」である。
 「思念」を憑依、と捉えたら説明しやすいのだった。
 
 憑依、の感覚は書物の書棚からのぬきさし、その感触にも似ているのだ。

 憑依、ひょうい、spirit possession、。

 『憑依とは、生霊、死霊、動物霊などが人間の体内に入ることによって、その人が精神的、肉体的に影響を受ける現象であるらしい。
 その底には、霊は肉体から自由に出入りできるとする信仰がある。
 また、人に乗り移った霊を憑物 (つきもの) という。
 このような信仰は、特殊能力者(シャーマン)や霊媒の憑依のような統制的なものと、憑かれた霊によって人が病気や異常な精神状態を起すような非統制的なものに分別される。
 前者が正常な望ましい憑霊(ひょうれい)であるのに対して、後者は概して異常な病的現象とされ、治療されるべき対象となる。』
 
 と、いったことは、交友関係にある歌人が教えてくれた。

 憑依、する半身(意識)の形態描写は、過去作の深夜書店シリーズではおなじみだった。

 ん?、いきなしムズイってか。
 そそ、。
 話題としては『殺し屋と、黒猫、。・・・そんな物語もある、。深夜書店。』で語ったことにもつながるのだ。
 実は、深夜書店には過去版は各シリーズ作品がすでにつくられていた。
 約8年前には原稿執筆で仕上げられているが、当然未発表作だ。なかなかに膨大な諸作品群でもあったりする。
 
 憑依、する半身が繰り広げるフィクション部門のシリーズでは多彩に広がる世界観がある。
 ん?、けしてムズイって物語ではない。
 たかだか、この、くそったれの詩人が執筆する拙い小説作品である(笑)。
 歪(いびつ)なパンクロック精神にじませつつも、わかりやすい物語展開だ。
 音楽にふれ、いろんな楽曲愉しむ感覚で小説世界に没入したら、深くも浅くも心に響くものはあると信ずる次第である。
 
 ただ、。純粋に、。
 世の中の、生命すべてへの慈(いつく)しみ、いとおしさ、の「思念」が込められている。
それが、深夜書店、。

 漫画誌、なんかで連載されてる活劇描写に闘う場面も盛りだくさん、友情、恋愛話しもてんこもりな要素が存分にあったりもする。
 どうか、コミック化、映画化、ハリウッド映画進出で世に広く浸透してほしいくらいだ(笑)。

 【これより、抜粋場面】
 ‶・・まだ、あどけなさの残る、面差しは少女といっていい、ラフではあるが上手な着こなしの服装だった。高身長ではない肉体、その背後から、それが映えているのがはっきりと見えた。
 身体に【憑依、する半身】のかたちが浮かび上がってきた。
 見えたのは【視えた】。という文字感覚だ、。【観たい】とは考えられない怖気にも似ていた。
 それは、本来ならば無色透明で現実社会には在らねばならないものだ。
 しだいに、くっきりと姿形を成して色彩まで帯びてきた。
 
 獣身、のかたちであるのも瞬時に理解できた。
 
 かぎ爪、の腕をふりあげ、野性味たっぷりの咆哮あげる表情をうかべた姿もくっきりと映えた。その叫び声はけして現実世界の肉体である聴覚に響くのではない、そう、この身の視えないところに伝わり響き渡った。きっと、心というところ、に、。
 ・・・獣身、こちらの背後にむけてふりおろした腕、その獣手から投げ爪が数本放たれてきた。このとき、自分の意識のみにあらず、肉体にも強烈な痛みを感じた。今まで、刃の上に立っていたことが生存本能として感覚で伝わってきた。自分の背後からも、憑きものじみたものが、す~っと、出てきたこともだ。投げ爪に急所をつらぬかれることが、はっきりと肉体に連動したのだ。
 断末魔、をあげて背後の憑依半身が滅ぼされたのが感覚としても肉体を震わせるほどだった。

 肉体、からも声が漏れた「うぅ・・う・・」。

 瞼(まぶた)から涙が流れてきた。視界がぼやけていく。
前方に佇む、まだあどけなさの残る、面差しは少女といっていい、女の姿が揺れる。
 視えていた、背後の獣身、のかたちも見えなくなった。けして、消えたわけではない、気配だけはこの肉体にも怖気として伝わっている。鳥肌は立ったままだ。
それにしても自分の、背後から浮かんだはずの半身が消失する記憶は肉体に刻まれるべきだ。
 しかし、意識としても、、脳裏からそれが薄れていく、。
 そう、痛みすら愛おしく感じるとは・・・、。
 この涙は惜別の、涙であるというのか 、。そんな、刹那の感情も、。
 
 これらの瞬間も、すべて失われる。時が来れば、雨に消え入る涙のように。

 『半身、殺し屋の弟子、女狙撃手は瞬く間にターゲットの男性の憑依半身を滅ぼし、治癒させた。』
 そんな報告を刻おかずに受けている姿が在る。すらりとした長身男性だ。背中から眩(まばゆ)い光彩を視える者には、惜しげもなく魅せている、その憑依半身は、光につつまれた姿形をしている。陽身、だ。肉体にもその影響はあらわれていた。
 ゆっくりと、呟く声はまだ若さを残し、凛々しかった。
 
 『・・・深夜,、』〟 
 
 【以上、抜粋場面】

 半身。 
 肉体に、憑依する種族は大きく分けると三形態だ。

 陽身、。
 水身、。
 獣身、。

 がいる。 
 また、これらの種族の混血意識体までいるから、ややこしいのだが、そこらはまた後日。

 生命の肉体、に憑依する【半身たち】こそが、社会を本質的に統制するために【憑依する種族たち】はそれぞれの派閥分布もあり、権力闘争をしている。
 生命の肉体、おもに人間ではあるが、それらの宿縁や影響で各々の生涯が波乱にまきこまれていくのだとされる。さまざまな日々、時代に、生命の肉体と憑依する【半身たち】との物語が織り成されている。深夜書店、物語世界のひろがりだ。
 
 そんななかにも憑依する【半身たち】は依り代(よりしろ)としての肉体が在ってこそと、ときにして地球上で勃発する未曾有の事変には、率先して果敢に立ち向かっていく。
 
 【憑依する種族たち】が、それぞれの派閥分布や権力闘争も一時休戦し、地球上の肉体生命たちのためにもと、まとまって活動する話なんかは感動的でさえある。

 それぞれの種族にまつわる特殊能力が各々見事に調和されての共闘も、読み応えある物語世界だ。是非とも機会あれば、深夜書店物語に触れてみて欲しい。少しくらいは、生き抜くことへの意欲につながるのでは、とも思うのだ。

 古(いにしえ)からの宿縁、愛と憎しみをも超えて躍動する【憑依する種族たち】、。

 詳しくは、またの深夜書店考察、二夜以降へと続く、乞うご期待、だ。

 ん?、いきなしムズイってか。
 その、「思念」は【憑依、】かもなぁ(笑)。

 【憑依、】のいちばんわかりやすい認識は、個にたいする名前がそうやろう。
 人名、なんてもんはもっともわかりやすい「憑依認識」なのかもやん、、。
 肉体につける名前、もしくは自称であってもな。
 言葉なんて要らないはずの犬や猫たちにも、その「思念」が肉体に染み込んでいくんやしな、。 
 なかなかに、強力かつ理解しやすくない?。
 

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