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『行う』『行なう』どちらが正しいのか

正しい送り仮名を付ける時に戸惑うことがある。戸惑ってもすぐに調べれば答えが返ってくるため、正直こんなことについて深く考える機会はほとんどないだろう。

今日では、『行う』『行なう』はどちらも正しいということになっている。自分が小学校の時には『行う』で教わっていたため、この結論には驚いた。

元々、送り仮名とは活用語尾を送るのが原則とされている。そのことを考えると『行う』が正しい。しかし、1973年に『行なう』を許容範囲として認めたため、『行なう』も正しいということになったらしい。

でも確かに『行った』と書いた時に「おこなう」と読むのか「いった」と読むのかを判断する時に文章全体をよく理解する必要がある。だったら『行なった』と書いた方が読み間違えが減る可能性が高い。

そうやって考えると、送り仮名の正解とは、『相手の立場に立って読みやすいかどうか』なのではないかと思ったりする。

送り仮名について深く考えたことで、正解という言葉の中にも様々な解釈が含まれることに気付けた。

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