デジタルのゴールドと朱色を使って賞状を印刷してみよう
ケープリントのオンデマンド機は、ゴールドが印刷できます。しかも1枚から。
また、蛍光ピンクを使って、印影の朱色も表現できるようになりました。
…ので、今日はこれを使って、賞状を印刷してみたいと思います。
賞状を1枚から…って、結構難しかったりするのです
賞状を1枚から印刷できるって、そんなの普通じゃん。
…と、きっと思われるでしょう、絶対。
ですが、印刷会社にとっては結構大変だったりするのです…。
それは、コストや工程的にゴールドを少量から印刷できる方法がほぼなかったため、提供するお値段が高くなったり、疑似的なゴールド(というか茶色?)で印刷してみたり、なかなかハードルが高かったのですが、ケープリントでは新しい技術を導入しA3サイズまで可能になりました。
では、どれくらいのクオリティなのか…。今日は実際に印刷してみましょう。
まずは準備
Adobe Illustratorでデータを作っていくのですが、 その前に(初回のみ)ゴールドとピンクを使用できるように専用のスウォッチデータを読み込んでおきます。 (スウォッチデータは、お問い合わせ頂ければ弊社からお送りいたします)
【スウォッチデータの読み込み手順】
・スウォッチを表示
↓
・右上から「スウォッチライブラリを開く」を選択
↓
・「その他のライブラリー」を選択
↓
・「KPR_CustomColor.ase」を選択します(これがゴールド・ピンクで印刷するカギとなります)
↓
・これでスウォッチパネルに、Gold、Silver、White、Pinkが追加されました
※シルバーやホワイトなども追加されますがこちらは次回以降のお楽しみ。今回は「Gold」「Pink」を使います。
印刷用データを作成します
今回はA3サイズの賞状を作ってみます。まず、賞状枠を配置します。
ここではレイヤー名も「賞状枠」としておきます。
賞状枠のオブジェクトを選び、スウォッチパネルから「Gold」を適用します。
(PCの画面ではゴールドが再現できないので、茶色っぽく表示されていますが、大丈夫ですよ)
次に、新しいレイヤーを作り、テキストを入力していきます。今回は試作ですので、実際の賞状を想像しながら入力していきますね。レイヤー名も「テキスト」としておきます。
さらに新しいレイヤーを作り、印影のデータを配置します。レイヤー名を「印影」としておきます。色はマゼンタなどで疑似的につけておいて、「印影を朱色で印刷する」旨ご指示ください。(実際のお仕事の際は、印影部分は弊社で色指定をします。掛け合わせの割合はヒミツです)
作業が終わったら、レイヤーを上から、 「テキスト」 → 「印影」 → 「賞状枠」の順番にします。
ちゃんと出来ているかドキドキ。プリントしてみます
ケープリントのデジタル印刷機で実際に印刷してみます。
今回は在庫の「しらおい上質」という用紙を使います。
印刷機がスウォッチで指定したゴールドと蛍光ピンクを自動認識し、特殊トナーで印刷しています。仕上がりも、ゴールドと朱色部分が違和感なく再現されていて問題ない仕上がりです。印影部分は、蛍光ピンクと他のCMYKを掛け合わせて、朱色の鮮やかさを再現しています。
まとめ
大量のものはオフセットで印刷した方が良いと思いますが、「大切なものだから、少量でも本格的な賞状を贈ってあげたい」というご要望にも、最新の印刷技術によってお応えできるようになりました。
ケープリントは、創業当時から「新しい技術をいち早く取り入れる」文化があります。
新しい技術でもっと簡単に―。
これからも常にアンテナを張り巡らせて、よりよい解決方法をご提案できるようスタッフ一同頑張っていきます。ぜひ何でもご相談ください!
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
【株式会社ケープリント 公式サイト】