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音源成績 / 音源チャートって何?【KPOP】

こんにちは。Kpop Charts Japanです。
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I. はじめに

『音源成績 / 音源チャート』とは何かを説明する前に、まず皆さんに一つ質問があります。

音楽をどうやって聴いていますか?

ひと昔前だと「CDで聴く」「音楽プレーヤーにダウンロードして聴く」
というのが主流だったように思います。

しかし、インターネットの発展に伴って状況は一変しました。

今では、『サブスクリプションサービス(以下、サブスク)』と呼ばれるような月額課金制の音楽サイトや音楽配信サービスで音楽を聴くのが一般的になっています。

それは韓国でも同じです。最大手の『MelOn』を含めて沢山の『サブスク』が存在しており、今日もたくさんの韓国人がそこで音楽を聴いています。

II. 『音源成績 / 音源チャート』 とは?

では本題に入ります。『音源成績 / 音源チャート』とは何なのでしょうか?

この『音源成績 / 音源チャート』という単語ですが、

普段からKPOPを聴くヘビーなファンの方はもちろんのこと、最近KPOPにハマり始めたライトなファンの方まで、ほぼ全員が耳にするはずです。

そこで繋がってくるのが冒頭で出てきた『サブスク』です。

韓国の音楽サイトでは、それぞれ独自のチャートを導入しており、人気曲や流行曲、根強く聴かれている曲の順位を確認することができます。

ストリーミング数やダウンロード数によって順位が決められます。

KPOP界では、そういったチャートを『音源チャート』、そこでの成績をまとめて『音源成績』と呼んでいます。

慣れてくると、『音源成績』という単語自体を略して『音源』と言い始めるのが、KPOPファンの通る道です(笑)
(私もそうでした笑)

ですので、

「〇〇(グループ名)、めっちゃ音源強いんやけど!」

という会話が聞こえてきたら、それは「そのグループの音源成績(=チャート成績)がものすごく良い」という風に捉えてください。

言い換えれば、「音源が強い」という表現は「楽曲の音が強い」とかそういう意味ではないことを是非知っておいてください。

III. 韓国での音源チャートの種類

先程から出ていたように、韓国にはたくさんのサブスクが存在しています。

ここからはそれぞれが展開する韓国独自の音源チャートを代表して、以下の5つ紹介します。

◯ MelOn チャート(멜론 차트)
◯ Genie チャート(지니 차트)
◯ FLO チャート(플로 차트)
◯ Bugs チャート(벅스 차트)
◯ VIBE チャート(바이브 차트)

では一つ一つ順に説明していきます。

MelOn チャート(멜론 차트)

韓国最大手のサブスクである『MelOn』が展開する音源チャートです。

ユーザー数が最も多く、韓国で最も権威ある音源チャートとされています。

このサブスクの登録には韓国の電話番号が必要なので、韓国における純粋な音源成績を把握することができます。(逆に言うと、海外のファンはこのサブスクを基本的に使用することができません)

このチャートは、2020年に大規模な改編が行われました。
以下の図をご覧ください。

スクリーンショット 2021-10-18 14.25.49

2020年までは、1時間ごとの利用量によって順位が決められていました。
しかし、2020年の大改正で24時間累計の利用量によって順位が決められるようになったため、本当に人気のある曲(=ファン以外、つまり『大衆』からも聞かれている曲)しか上位に行けなくなってしまいました。

そんなこともあり、2021年に再度改編。現在は、直近24時間の利用量と直近1時間の利用量が50%ずつ反映された『TOP100』と呼ばれるチャートになっています。
(午前1時〜午前7時までは直近24時間の利用量によって順位付け)

MelOnチャートでは、1位の楽曲だと1日あたり20-40万のユーザーに聴かれています。韓国国民のおよそ0.5%-1%にあたる人数です。

もちろん、発売から間もない大ヒット曲はこの平均を優に超えることもありますし、1位の曲はその時々で入れ替わっていきますが、大体はこの範囲内に収まっていることが多いです。

ちなみに年がら年中、同じ曲が1位に居座ることはほとんどありません。男性グループ最長は、2020年に世界中で大ヒットしたBTSの “Dynamite” で75日、女性グループ最長は、NewJeansの “Ditto’” で99日です。いずれもMelOn日間チャートで1位に君臨した日数で、異次元の記録です。

いずれにしても、音源成績の強い韓国のアーティストは、真っ先にこのチャートの1位を目指します。韓国では、それだけ重要な音源チャートと認識されています。

更新は毎時間行われています。

Genieチャート(지니 차트)

『Genieミュージック』が展開する音源チャートです。ユーザー数の多さから、MelOnに次ぐ第2のチャートとされてきましたが、近年はYouTube Musicの台頭により、その存在感は薄まりつつあります。

このチャートでは、今回紹介するチャートの中で唯一グラフを確認することができます。グラフの正体は下の記事で詳しく説明しています。

グラフはこんな感じです。

スクリーンショット 2021-10-18 15.39.11

2021年10月18日午後3時時点のGenieチャート。怪物ルーキー aespaが1位。このようにGenieでは、1位から5位までのグラフ推移が表示されます。
©︎ Genie Music

チャートは1時間ごとに更新されており、ストリーミング+ダウンロードの合算方式で集計されています。ただし、午前1時~7時(『ゾンビ時間』と呼ばれます)はチャートの更新がありません。(画像の灰色部分)

このチャートでの成績もそのまま音楽番組での成績に繋がっていきます。MelOnへのチャートインができなくても、Genieで良い成績を残せば、地上波の音楽番組でも1位を獲得することが可能です。

スクリーンショット 2021-10-18 16.06.17

ソロ歌手 カンダニエルの例。Genie日間1位となった "Antidote" は、
難しいとされる地上波2つの番組を含めた音楽番組4冠を達成しました。
©︎ Genie Music

更新は毎時間行われています。

FLO チャート(플로 차트)

MelOnから離れる形でSMテレコムが2020年に立ち上げた比較的新しいチャートです。

旧 MelOn 24Hitsチャートのように、24時間累計のデータによって順位付けがされているため、チャート信頼度は比較的高めと言えます。逆に言うと、極めて大きなファンダムを持っていない限り、スミンだけでは上位に行くのが難しくなります。

更新は毎時間行われています。

Bugs チャート(벅스 차트)

NHN株式会社が運営しているチャートで、今回紹介するチャートの中で最も歴史が古く、2000年に創設されています。

比較的上位を狙いやすいチャートで、チャート1位を獲得している曲数自体も、全チャートの中でBugsチャートが1番多くなっています。

「●●(アーティスト名)、初の音源1位達成!」

と言われた場合、このチャートで1位を獲得した可能性が高いです。言い換えれば、人気が上り調子のアイドルやルーキーグループが上位を狙ってくる登竜門的なチャートと言えます。

以前はこのサブスクのアカウントを作ることで日本からも貢献ができていましたが、現在は海外在住者の利用ができなくなってしまいました。

更新は毎時間行われています。

VIBE チャート(바이브 차트)

このチャートが存在するサブスクの正式名称は『NEVER VIBE』です。前身は、NEVERが運営していたサブスク『NEVERミュージック(VIBEに統合される形で廃止)』。当時存在していた1時間ごとに更新されるリアルタイムチャートが廃止され、代わって創設されたのがこの『VIBEチャート』です。

リアルタイムチャートが廃止されたことで、更新は毎朝7時の1回のみとなっています。そのため、ファンによるスミンはなかなか反映されず、純粋に大衆に受けている曲が上位に行っているケースが多いです。

他にも、gaonチャートやiChartなどがありますが
それについては別記事で詳しく説明していきます。

◯ 音源チャート早見表

今回紹介した5つのチャートをまとめると以下の通りです。
(Bugsは現在日本からの利用不可)

スクリーンショット 2021-10-23 15.49.29

◯ 音源チャートを比較すると

重要度・難易度はざっくりこんな感じです。

IV. おわりに

いかがでしたか。この記事で『音源成績 / 音源チャート』は何なのか大体でもご理解いただければ幸いです。

「KPOPは沼」とよく言われますが、音源成績も同様に沼です。

「このグループが強いんだ」「この曲が韓国で売れたんだ」など、『音源成績』もチェックしてみることでさらにKPOPを楽しめるはずです。

ご覧いただきありがとうございました🙇‍♂️

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