音源成績が良くなる兆候とは?【KPOP】
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I. はじめに
今や世界的な人気を誇るKPOP。
今回のnoteは、KPOPを語る上で外せない『音源成績』についてです。
韓国のサブスクには独自のチャートが存在しており、KPOP界では、そこでのチャート成績をまとめて『音源成績』と呼んでいます。
まだKPOPにハマり始めたばかりの方でも、ベテランのKPOPファンの方でも、推しの音源成績が気になるものです。
今回は、『音源成績が良くなる兆候』について解説していきます。
II. 音源成績が良くなる兆候
早速本題です。
音源成績が良くなる兆候としては2つあります。1つ目は「ファンダムが大きくなっていること」、2つ目は「何かしらのきっかけがあること」です。
これらは完全なる私見なのですが、大体当てはまるかと思います。
兆候①:ファンダムが大きくなっていること
まず1つ目の兆候から詳しく解説していきます。下の画像をご覧ください。
そもそもアイドルソングの主なターゲット層は大衆ではなくファンなので、基本的には、韓国でアイドルソングが大衆に受けることはありません。稀に年間チャート(1位-100位)にランクインする曲もありますが、20曲程度しかありません。(つまりそれ以外は、OSTやバラードなどで埋まってしまうのです)
そのため、アイドルの音源成績が良くなるにはファンダム(=ここでは、ファンの母数の大きさを示す言葉)を大きくすることが最短であり現実的なルートなのです。
特に、男性アイドルのキャリアを見てみると、どこかしらのタイミングで突然に音源成績が良くなる瞬間が来ます。例で挙げた曲はそれに当たります。そのタイミングこそが、ファンダムが拡大している時期なのです。ファンダムが大きくなれば、少なくともファンダム分のユニークリスナー数(=楽曲を聴いている純粋な人数)は確保できますから、ある程度の音源成績が担保されるようになります。ファンダムがさらに大きくなれば、さらなる音源成績の向上につながります。現在のBTSはまさにこのパターンです。これが音源成績が良くなる兆候、1つ目のカラクリです。
ファンダムは、女性アイドルよりも男性アイドルの方が相対的に大きくなる傾向にあるので、この兆候に当てはまるのは男性アイドルが中心です。
兆候②:何かしらのきっかけがあること
では、「ファンダムを大きくすること」が音源成績を良くする唯一の方法かというとそうではありません。特に女性アイドルにとって、ファンダムを大きくすることは至難の業で、簡単ではありません。
しかし、きっかけさえあれば音源成績は良くなっていきます。
下の画像をご覧ください。
いずれのパターンも、何かのきっかけを経て大衆からの認知度が高くなることで音源成績が良くなっていった実例です。一つ一つ説明していきます。
パターン①:個人活動やサバイバル番組などによって知名度が上がる
メンバーがドラマやバラエティで活躍すれば、そのメンバーやそのメンバーが所属するグループにもスポットライトが当たり始めます。Aprilの "LALALILALA" や、SEVENTEENの "Rock with you" などはまさにその一例で、大衆からの認知度が上がったことで、キャリアハイとなるような音源成績を記録するなどしました。ただ、ドカンと上がるというよりは徐々に音源成績が良くなるイメージです。
一方、サバイバル番組への出演はアイドルの認知度を上げるのに大きく貢献することがあります。特にその恩恵を受けたのはNU'ESTとOh My Girlです。前者はPRODUCE 101 SEASON2、後者はQueendomに出演し活躍したことでグループの知名度がうなぎ上りとなり、大衆による関心も爆発的に増加しました。NU'ESTは 2013年に発売した "Hello" がチャートを逆走し、Oh My Girlは出演後の2020年に発売した "Nonstop" がヒットし、一躍音源女王に名乗りを上げました。
いずれのパターンも自力で取りに行くようなイメージです。
パターン②:YouTubeなどのSNSやテレビで話題になる
このパターンでは、基本的にチャートを逆走します。
リリース当時はチャートに進入できず、日の目を見なかった楽曲が、YouTubeやTikTokなどのSNSやテレビで取り上げられ、話題になる(バズる)ことで、突然チャートに進入し上昇することがあります。
『チャート逆走』の先駆者は、間違えなくEXIDだと言えます。解散危機の中2014年8月リリースした "Up & Down" は発売当初、チャート上位圏に入ることはできず早々に圏外に行ってしまいました。しかし、あるファンが10月に投稿した動画が彼女たちの運命を変えます。メンバーのハニに焦点を置いたチッケム(=직캠。ファン個人によって直接撮影された映像のこと)が韓国内で大バズり。発売から4ヶ月後、韓国最大手 MelOnチャートで1位を獲得しました。
2021年にも、Brave Girlsの "Rollin'" が同じようにチャートを逆走しました。逆走直前まで、Brave GirlsもEXID同様に解散危機に陥っており、宿舎を出る準備をしていたメンバーもいたほどでした。そんな中、2021年にYouTubeに投稿された動画が韓国で大バスり。慰問公演での軍人たちの掛け声が熱狂的!!昨今の状況下における「ライブへの渇望」なども相まったのか、2017年に発売された楽曲が2021年にチャートを逆走するという異例の出来事がありました。
韓国のテレビバラエティ『遊ぶなら何する?』で取り上げられたのちにチャートを逆走したLABOUMの "想像プラス" も同様のパターンです。
このパターンは非常に稀ですが、SNS時代の今、一度バズればグループの運命を変えるほどの音源成績の向上につながる可能性も秘めています。
パターン③:口コミで広がる
リリース直後に音源成績がそぐわなかったとしても、口コミによって楽曲の良さがじわじわ広がる可能性があります。それがこのパターンです。
アイドルというよりは、ソロ歌手やデュオ、バンドの楽曲がこの兆候に当てはまることが多いです。例に挙げたペクアヨンはソロ歌手、赤頬思春期はデュオ、N.FlyingとDAY6はバンドです。
Oh My Girlの "Dolphin" のように芸能人が取り上げることで人気に火がつくこともあります。"Dolphin" の場合、IUが自身のインスタストーリーに「曲が良い」と投稿したのち、次第にチャートを逆走していきました。タイトル曲ではないBサイド曲でありながら、女性グループの楽曲の中で最も長くMelOn週間チャートにチャートインした曲となりました。
アイドルにはまとまったファンダムが存在するため、「口コミで広がる」という現象は生じません。(再度になりますが)このパターンは、インディーズのアーティストや、いわゆるアイドルには属さないアーティストに当てはまります。
パターン④:大衆に受けるような楽曲をリリースする
これが一番シンプルかつポピュラーなパターンと言えるでしょうか。「音楽で勝負する!」といったイメージです。
今回挙げたT-ARAの "Bo Peep Bo Peep"、BTOBの "It’s Okay"、GFRIENDの "Rough"、MAMAMOOの "あなた is 最高 (You're the best)"、TWICE "Cheer Up" はいずれも、そのグループにおいて初となる、リリース直後から良い音源成績を叩き出した大ヒット曲と言える曲です。楽曲が大衆に受けたことで、アーティスト自体の知名度向上につながりました。
もともとある程度の大衆人気とファンダムを保有しているアイドルが、その人気をさらに確固たるものにする場合もあります。少女時代の "Gee"、Red Velvetの "Red Flavor"、T-ARAの "Roly-Poly"、TWICEの "TT" "KNOCK KNOCK"、BLACKPINKの "DDU-DU DDU-DU"、MAMAMOOの "私と言えば (Yes I Am)"、Oh My Girlの "Dun Dun Dance"、WINNERの "REALLY REALLY" などはこれに当てはまります。
一度大ヒット曲が出れば、必然的にそのアーティストへの注目度も上がります。次の曲がヒットすれば、その人気と知名度は固い地盤となります。
パターン⑤:海外で爆発的に売れ、その影響が韓国に逆輸入される
これは例外的なパターンです。Psyの "江南スタイル" やBTSの "Dynamite" は言わずもがな、海外で爆発的にヒットした曲の一例です。アメリカで最も権威のある『Billboard Hot 100』で良い成績が出たことで、そのニュースが韓国に波及し、もともと韓国でもヒットしていた両曲の人気向上に拍車をかけました。前者は7月発売ながら韓国最大手のMelOn年間チャートで1位を記録し、後者はアルバムのないデジタルシングルでありながら音楽番組32冠(歴代最多)するなどし、特大ヒットを記録しました。
しかし、このパターン⑤はパターン②同様に非常に稀です。韓国に逆輸入というのはなかなか見られない現象です。
III. おわりに
いかがだったでしょうか。
KPOPにおけるアーティストにとっても、ファンにとっても、音源成績は非常に大切なものです。
「推しのアーティストの音源成績は良いの?これからどうなるの?」気になる方も多いかもしれません。
以上の兆候があれば、音源成績は次第に良くなっていく可能性があります。
今はさまざまな形でKPOPを楽しむことができますが、音源成績に注目してみることもその一つかもしれません。
ご覧いただきありがとうございました🙇♂️
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