8月新刊『黒い蜻蛉――小説 小泉八雲――』
【2024年8月27日(火)】
『黒い蜻蛉――小説 小泉八雲――』ジーン・パスリー著、小宮由訳
¥2,750円(税込)
※読み放題プラン:8月27日(火) 10:00配信開始
※単品商品:8月27日(火)10:00販売開始
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ジーン・パスリー
脚本家。ニューヨーク大学ティッシュ芸術学部で映画制作を学び、日本語の学士号と映画学の修士号を取得。脚本の代表作に、小説家メイヴ・ビンチーの短編 How About You や、2020年、コーク国際映画祭で観客賞を受賞した共同脚本の The Bright Side があり、2021年、自身が監督・脚本を務めた短編映画 Ship of Souls 精霊船 は、アイルランド映画テレビ賞にノミネートされた。また、アイルランド放送協会のラジオ番組にもレギュラー出演している。長年日本で暮らしていたが、現在はアイルランドのダブリンで、ラフカディオ・ハーンが幼少期に暮らしていた家の近くに住んでいる。本書が初の小説作品。(※略歴は刊行時のものです)
小宮由
翻訳家。東京都生まれ。出版社勤務や留学を経て、主に子どもの本の翻訳に携わる。2004年より東京・阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰。訳書に『さかさ町』『けんかのたね』(以上、岩波書店)『イワンの馬鹿』『キプリング童話集』『くるみ割り人形』(以上、アノニマ・スタジオ)など多数。祖父は、トルストイ文学の翻訳家、良心的兵役拒否者である故・北御門二郎。※略歴は刊行時のものです)
作品紹介
『怪談』『知られぬ日本の面影』『日本――一つの試論』。日本人も気づいていなかった日本文化の魅力・価値に気づき、世界に広めた人物、小泉八雲。
自身の生い立ちに由来するコンプレックス、葛藤にもがいていたかつての彼、「ラフカディオ・ハーン」はいかにして「日本人・小泉八雲」となったのか。日本へ渡り、日本人の生き方や文化、そして妻となる女性、小泉セツに出会い、彼の人生はヤゴがトンボとなって飛び立つがごとく変わっていく――。
アイルランド出身の著者が描く、空想と史実が織りなす魂の伝記小説。日本人とは何かという問いを、現代の私たちに投げかける。
【目次】
プロローグ ----一八五四年 ダブリン・アイルランド
1 極東の国へ ----一八八九年 ニューヨーク・アメリカ
2 アビシニア号にて ----一八九〇年 太平洋上
3 日本上陸 ----一八九〇年 横浜
4 出雲の国 ----一八九〇年 松江
5 結婚 ----一八九〇年 松江
6 耳なし芳一 ----一八九一年 松江
7 山陰の旅 ----一八九一年 松江
8 浦島太郎 ----一八九一年 松江
9 さようなら! ----一八九一年 松江
10 弟ジェームズ ----一八九一年 熊本
11 九州の学生たちと ----一八九二年 熊本
12 八雲立つ ----一八九三年 熊本
13 再会と別れ ----一八九四年 熊本
14 揺らぐ心 ----一八九四年 熊本
15 鯉のぼりと柔術 ----一八九五年 神戸
16 帰化 ----一八九五年 神戸
17 神様の里 ----一八九七年 東京
18 噴火 ----一九〇二年 東京
19 解雇通知 ----一九〇二年 東京
20 富士山へ ----一九〇三年 東京
21 黒い蜻蛉 ----一九〇四年 東京
著者あとがき
訳者あとがき
ISBN:9784333029259
出版社:佼成出版社
発売日:2024/8/30