勤路記41.成長と現実の夏

長男が二泊三日の宿泊学習へ行っている。
彼は支援級在籍で決まりとして登下校の送り迎えが必要なのだが、それがスコンとないため時間の余裕がものすごい。

次男は勝手に行って勝手に帰ってくるので、普通級の子との暮らしというものを束の間体験している。
楽ちんで少し寂しい。

次男と一緒に家を出て、最初の角で別れて歩く。
振り返ると、決して振り向かないという意志を感じる次男の後ろ姿が見える。頼もしく心細い。


朝から晴れて暑い。
いつもの時間より早いため、通勤路の顔ぶれが違うのをもの珍しく眺めた。

登校する隣の学校の子どもたち、大きい犬・毛のない犬・めちゃくちゃ背の高い人、仲睦まじそうな老夫婦。

隣の学校児童の中に、次男と保育園が同じだった子らを数人見かけたが、声はかけられなかった。

毎日顔を合わせていたのは3年ぐらい前の話だけれど、彼ら彼女らにしたら30年前ぐらいの、大昔の、なんか見たことあるようなないような私は、小学生になった自分とはなんの関係もないただのオバハンなんだものな。

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