韓国の田舎を旅する方法〜慶尚北道チョンソンの農家さん〜チュソクの季節②〜帰国前日
チュソクだからと言って農作物達は待ってくれません。
特に秋は収穫の季節。
この日も午前中は真っ赤になった唐辛子と唐辛子の葉の収穫。
自分たちが収穫した唐辛子で作った唐辛子粉を少し売って欲しいと交渉したところ、頑張ったんだからプレゼントであげると言って頂きありがたく頂戴して、帰国後白菜の季節を待ってキムチにしました。
この写真を見て「本当に韓国の農家に嫁に行ってしまいそうだ」と言った友達…。
ここから乾燥作業。
頂いた唐辛子粉。甘味と旨味がしっかりしていて美味しい。
色々と栽培していますが、アジョッシが特に力を入れていたのがこちら。
この小動物の骨みたいな物体は何でしょう?
韓国語では초석잠(チョソクチャム)
日本語でチョロギ。
日本では真っ赤に染めてお節料理の黒豆の横に添えられる事が多いチョロギ。
日本にもチョソクチャムはあるのかと聞かれ、チョロギを知らなかった私は「ないです」と何の躊躇いもなく大嘘こいてしまいました。
アジョッシはこれを機械で炒ってお茶にしていたのですが、溝に入った土は手でひたすら洗って綺麗にするので、とにかく手間がかかり値段も高くなる、と。
ただ、韓国のテレビか何かで、チョソクチャムは脳に良く、いわゆる「ボケ防止」になると報じられたため注文が多く、高くても売れるんだそう。
料理にもします。
チョソクチャムのチャンアチ。
チャンアチは韓国の漬物の一種で、醤(テンジャン、カンジャン、コチュジャン)で漬ける保存食です。
こちらは3年ものだそう。
「食べてみる?不味いよ」と微妙な感じで勧められる…
恐る恐る食べてみたけど、梨のような味で特に不味くはなかったです。
こちらはゴーヤ。
乾燥させてお茶にします。
ゴーヤの苦味が元々には韓国にはないので、料理としては好まれないのでお茶にしている、とのこと。
ただ最近は韓国でもゴーヤチャンプルなど食べられるんじゃないかと思います。
オリオンビールを出す店があるぐらいだからね。
この日は私が日本へ帰る前日でもあり、チュソク開始の前日でもあります。
午前中に農作業を終え、お昼ご飯を食べたら午後はアジョッシの親戚達とお墓参りへ。
最後のランチ。
アジュンマの美味しいおかず達。
墓前でソジュハンジャン(焼酎一杯)。
ちゃんとおつまみのスルメも用意されている。
お墓が山の中にあるせいか、墓参りと言うよりちょっと裏山までハイキング、なノリで。
なかなか険しいので手を取り合って下山。
まだまだ、24時間後にはすでに日本と言う実感がなく楽しく過ごしていた頃。