大バカ者と感情と理性と期待
ほら、あなたのすぐ隣に座っている女の子はとっても馬鹿です。びっくりするぐらい馬鹿です。
あ、その反応嬉しいですね。
成績優秀、優等生、冷静沈着、理路整然、冷徹冷酷、冷たい彼女。
残念ながらそれは嘘。
私は大バカ者です。
感情が蠢いているから、感情が自分の中を動き過ぎるから、そっとそれを抑えています。
バレないようにそっと自分の感情を理性が殺しています。
理性は優秀な暗殺者です。感情を一瞬で合理的ではないと言って殺してしまいます。
怒りも苛立ちも悲しみも喜びも
全てをさっくり「そう思って意味があるの?」と言って殺します。
でも殺せないものが一つあります。それは恋という感情の軍隊です。
軍隊というよりも暴れ馬というしかないようですね。
恋慕に嫉妬、この二つだけでも大変なのに、もっとたくさん敵がいます。
嫉妬の友達には苛立ちがいます。その友達のリーダーは怒りです。
恋慕の友達には愛情がいます。その悪い友達には独占欲がいます。
いつもは簡単に殺せたものたちがワッと襲ってきます。
さて、理性は勝てるのでしょうか。