Chapter 33 of the book "The Gandhi Story"

※以下の文章は、上記の本を私が翻訳・要約した日本語記事です。

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長い道

次第に、ニューデリで起こっていた紛争は治まっていった。しかし、パキスタンとインドの間の地域では、まだ紛争が続いた。

ガンディーは、断食を行ってからというもの、弱々しくなり、体力が落ちていたが、でも自分が紛争の起こっている場所に行かねばと立ち上がった。

ガンディーは歩き始めた。靴も履かずに。時に、ガンディーをよく思わない者たちが、ガンディーの進む道の先にとげを散らしたりした。ガンディーには、常に誰かに襲われる危険性があった。しかし、ガンディーは歩みを止めなかった。

この最中、人々は言っていた。インドの誰もが、インドを恥ずかしがり、インドに満足する者はいないけれど、ガンディーのような存在がいることは誇りに思えると。彼は、争いをやめさせ、インドをひとつにしようとしていると。

ガンディーはとても勇敢だったが、心の中は悲しみでいっぱいだった。彼は、言った。「私の人生は戦いに敗れてしまった。私が死ねば、インドをひとつにすることはもうできなくなるだろう」彼は、警護もつけず、多くの危険な場所に出向いて行った。

ある日、ガンディーは、自分は殺されるべきだと思う、と皆に言った。それが、インドにとっていい結果になるかもしれない。死ぬ時は、恐れなく死のう、神に感謝しながら死のう、と。彼のその言葉は、彼が真のマハトマ、偉大なる魂である証だったのだろう。

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