美濃和紙の里会館に行ってきた
高知県黒潮町に自生している、和紙の原料「楮」(こうぞ)。
その中でも、後継者が居らず絶滅の危機に瀕している若山楮(わかやまこうぞ)に興味を持ち始めた私。
夏休みの帰省を使って行ってみたかった岐阜県の美濃和紙の里会館に行ってきました。
美濃和紙の里会館に着いた
日本三大和紙のひとつ、美濃和紙。
2014年にユネスコ無形文化遺産に登録されています。
美濃和紙の里会館は、山道をずっと行って板取川のほとりに建っていました。
夏休み中だけど平日だからかあまり人は居ない感じで、家族連れが3,4組といった具合。
過去、岐阜県民だった私も初めて訪れた場所でした。
建物は展示室1,2と特別展示。
地下に紙漉き体験ができるエリアと和紙製品の売店といった構成でした。
美濃和紙の里の展示を見て思ったこと
美濃和紙も一時期絶滅の危機にあった
今ではユネスコ無形文化遺産に登録されている美濃和紙ですが、一時期は存続の危機にあった過去もあったとか。
続けていこうという気持ちがあれば土佐和紙も文化遺産になれるかもしれないという淡い期待が膨らみました。
地域によってできる紙が全然違う
展示の中に日本中の紙が置かれているエリアがあったんだけど、本当紙って全然違う。
特色を生かした和紙作り、若山楮(わかやまこうぞ)にも他の和紙とは違った利点があるかもしれないと、希望の光が灯った気がしました。
紙漉き体験をしてみた
紙漉き体験は1人500円。
グループごとに1人店員さんが付いてくれるスタイルでした。
どんな紙を漉くのかを決めることができ、選んでから紙漉きエリアに入場。
定員さんにやり方をレクチャーしてもらったのち、実際に指導を受けながら紙を漉いていきます。
実際に体験してみると、意外と小学生の子供でも上手にできる!
途中で和紙の間に挟み込む紅葉を置いて仕上げます。
すき上がった紙を乗せるところなど、難しい工程は店員さんがやってくれるから良かった。
失敗してもやり直しが効くのが紙漉きのいいところだとも話されていたので安心して体験することができました。
すきおわった紙は、水を吹き飛ばす機械を使って水を飛ばすことでかなり乾いた状態に。
その後機械で さらに15分程乾かすとのことで、体験は終了。
紙漉き体験場所の隣の売店コーナーでうろうろしていると紙が出来上がってくるというシステムでした。
そのまま紙を持って帰るもよし、うちわの骨組みを買ってうちわにするのもよしとのことで、竹の骨組みを買っておうちで組み立て。
その日に持って帰れたし、待ち時間も少なく紙漉き体験ができたのは良かったです。
紙漉き1日体験とかいろんなコースはあるみたいだけど、作った感もあって子供も満足度は高そうでした。
館内にはクイズもあり、3問正解するとプレゼントがもらえるというおまけ付き。
知識も深まったし、紙のことを身近に感じられてとても良かったです。
実際に和紙を漉いてみることでどうやって和紙が作られているのかよく分かりました。
和紙は身近に感じられたけど、こうやって興味を持たなかったら永遠に訪れる機会がなかった場所。
和紙はこのまま廃れてしまうんだろうか。
体験の楽しさがあった一方で、来場者の少なさが今後の和紙業界の将来を暗示しているようで…今後の課題を感じた1日でした。