ferm LIVING Stories vol.40 総集編、その3。
今週も過去のインタビューの総集編をお届けいたします!
これまでたくさんの個性豊かな女性たちがこの連載に登場してくださいましたが、皆さんの心に強く残るような「ferm LIVING のある風景」は見つけられましたか?
■Ruth Barry の場合
Ruth Barry のお店「Black Isle Bakery」は、“ベルリンでもっとも優れたパティスリー” に選ばれたこともある人気のベーカリーです。
光の溢れる店内には、アート界に身を置いていた彼女の素晴らしいセンスがそこかしこに散りばめられています。壁に書かれているのは故郷スコットランドの海岸線の美しさや、幼い頃の思い出を詩にしたもの。
〜 自分の思い描くパン屋とは、お客様が腰掛けることもできないような昔ながらのパン屋などではないと気が付いた 〜
と語るように、店内にはギャラリースペースを設置したそう。
スチールや真鍮といった素材を巧みに使いながら、どこかあたたかさのある雰囲気が伝わってきますよね。
彼女の育った環境や背景が、彼女の作り出すパンやお菓子にも反映されているそう。
〜 トレンドのものではなく、子供の頃に好きだったものについて考えたわ。
スコットランドのジンジャーケーキとかね。そんなレシピたちとともに私は育ってきたし、物語を語りかけてくるレシピが私は好きなの 〜
流行に左右されず丁寧に焼き上げられたお菓子には、やはり、タイムレスな美しさのある静かな佇まいの Ripple がよく似合います。
こんなベーカリーが家の近くにあるだけで、どんなに暮らしが楽しくなることだろう……と妄想してしまいます。
これまで登場した「ferm LIVING のある暮らし」は、彼女たちの住まいでしたが、Ruth の場合は彼女自身のお店。
多くの人が訪れる場所だと ferm LIVING のアイテムもよそ行きの顔をしているようで、なんだかくすぐったい気持ちになります。
お家の中だけではなくお店で使う ferm LIVING、素敵だと思いますよ♪
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■Veva van Sloun の場合
元は学校だった施設を生かして、仲間たちとともにユニークな空間を作った Veva van Sloun。コンセプトショップ、B & B (Bed and Breakfast)、そしてカフェを融合させたこの「CLOUDS 9000」には、彼女とその家族の住居も隣接しています。
高い天井がつくりだす開放感は、この空間が元は学校施設だったことを私たちに忘れさせます。大掛かりなプロジェクトもいうべきリフォームを行ったそうですが、それは見事に成功したということが画面越しから伝わってきますよね。
本好きにとっては、この本棚はまさに憧れ!!
ぎっしりと本を詰め並べるのではなく、Shell pot や Bendum、Balance キャンドルホルダーなど、アイテムそれぞれで見ると異なるテイストのものたちをサラリと自然体に配置。
バランスよく空間をアートスペースに使っている様子は、彼女のセンスがしっかりと出ていて思わず見入ってしまいます。
フラワーベースの組み合わせも個性があって素敵。
4人の子ども(双子ちゃんも!)と犬のいる生活空間にはとても見えません……。
取材したのはまだ寒い季節だったので、夏の装いのお部屋も見てみたいですよね!
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■Marie Nipper の場合
アートディレクターとして現代アートの世界で活躍する Marie Nipper の家は、コペンハーゲンの郊外にあります。3階建ての最上部が彼女のオフィス。
傾斜した天井やむき出しの梁は白で統一され、閉塞感を与えません。
デスクを中心にインテリアがまとめられてすっきりとした印象。
夫婦共同で使っているこのスペースは、もちろん子どもたちも使用するそうですが、一目見ただけでは子供の気配を空間から感じることはできませんね……。デスクの横には、資料を入れた Plant Box の姿が!
デスクの上には、Ruth Barry のお店でも使われていた Ripple のグラスとカラフェ。先ほどとはうって変わって、よりパーソナルな表情のアイテムに。
使用する場所や状況によって印象を柔軟に変えることができるのは、ferm LIVING の面白いところかもしれません。
海外のお部屋でよく見るのが、壁とサイドボードを同じ色に揃えるスタイリング。彼女の場合は、さらにポスターや花器にも同様の色を取り入れて統一感を出していることがよくわかります!
アース系のトーンに合わせた Bendum がさりげないアクセントに♪
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いかがでしたでしょうか。総集編、その3。
ここまで3回にわたって振り返ってきました。
彼女たちのストーリーに一貫して言えることは、みんな自分の人生を探し求めるため、いろんな国を訪れ、学び、本当に居心地のいいと感じられる場所にしっかりと根付いている、ということではないでしょうか?
いろんな場所を心置きなく訪れることのできる世界に、早くなってほしいものです。
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