ferm LIVING Stories vol.75 お手入れのお話
今回のテーマは『ケア(お手入れ)』です。
ご縁があってせっかく手に入れた大切な ferm LIVING のアイテムも、そのまま放置していたら輝きを失って、なんだか残念なことになってしまいます。
そうならないために、どんなお手入れがあるのか知っておきましょう。
〜 インテリアを気遣う 〜
正しく手入れをすることで家具の寿命はグッと長くなる。
今日は私たちがその方法をお見せしましょう。
私たちはインテリアアイテムが大好きだ。
あなたが人生を通して集めたそれは、ただのモノではない。
それは変えがたい宝物であり、住まいに個性を与えるあなたの延長線上にあるものなのだ。
それらのアイテムを正しく手入れすることで見た目も機能も維持することができ、かなり寿命を延ばすことができる。そのうえ買い替える必要なく長く愛用できるため、よりサスティナブルな暮らしを営む助けにもなる。
素材ごとに特別で、それに見合った手入れが必要なため、手入れやメンテナンスを続けることはやや面倒に感じられるかもしれない。
そこで素材ごとにどれが最適なお手入れなのか、そのヒントをご紹介したいと思う。
■「木」
木は数百年もの間、住まいのインテリアに使用されてきた。魅力的なアートワークのようで、同じものはひとつもない。多くの樹種に共通するのが、オーガニックで自然な要素を空間に取り入れるという点だ。
木は屋内外で使用することのできる耐久性のある素材で、適切なお手入れをすることで木の個性は生かされ、美しい経年変化を楽しむことができる。
木は自然の素材なので、正しいオイルメンテナンスが欠かせない。
中性のウッドオイルは自然の色味を保ってくれ、同時に耐久性を高めて汚れをつきにくくしてくれる。
オイルを塗布するときにおすすめなのが、柔らかなスポンジや布の使用だ。木目に沿って掃くように均一に薄く塗布すること。3時間後に余分なオイルを拭き取れば、再び木の美しさを取り戻すはずだ。
■「大理石・石」
大理石や石材は、何千年もの時間をかけて自然が生み出した太古からある美しい素材だ。どの石も誕生の過程で生じた色や形の自然なバリエーションにより、それぞれの石が持つ物語を語っている。
天然石や大理石はデリケートな素材なので、特に注意が必要だ。
どちらの素材も多孔質であるため、例えばオレンジジュースやコーヒーなどの酸性の液体は表面を汚してしまう。水であっても、こぼしてしまったときはすぐに拭き取る必要がある。
硬いものを置いたり滑らせたりして、表面に傷をつけないように注意することも重要。
表面の掃除はできるだけ優しく慎重に行い、刺激性あるいは腐食性のある薬品は使用しないこと。定期的に表面のホコリを払い、必要に応じて水と中性洗剤で湿らせた布で拭く。その後、必ずきれいな水で湿らせた布で中性洗剤を拭き取ること。
■「ガラス・ミラー」
ガラスは何世紀もの間使い続けられてきた、非常に汎用性の高い素材である。形を自在に操ることができ、ほとんどのものに色をつけられ、家の中のさまざまな用途に使える。適切にメンテナンスすれば、装飾的にも機能的にも何十年も維持できる丈夫で長持ちする素材でもある。
ガラスの食器や装飾品は通常は食洗機で洗うことが可能だが、ガラスの厚みによっては洗浄中にヒビが入ったり壊れたりしないように、特に慎重に手洗いする必要がある。食洗機に入れられないガラスのアイテムは、定期的に乾いた布で汚れを落とし柔らかなブラシと中性洗剤で洗うとよい。
ミラーは家のいたるところに存在するアイテムで、機能と装飾の両方の面を持つ。掃除のときは、湿られた柔らかくてきれいな布で拭くこと。
ミラーのふち部分は濡れたまま長時間放置してはいけない。
より徹底した掃除が必要であれば、アンモニアやお酢を含まない市販のクリーナーの使用を勧める。
■陶器
陶器は地中にある有機物からアイテムをつくる昔ながらの伝統工芸だ。
一般的には美しい食器やベース、植物の鉢といった装飾品をつくるのに用いられている。
陶器に釉薬がかかっていた場合は食洗機に入れられるが、無釉や粗面の場合はぬるま湯でゆすぐか湿らせた布で拭き取ることをおすすめする。
表面に研磨剤を使用すると傷つくおそれがあるので要注意だ。
■テキスタイル
テキスタイルは家のいたるところで使うことで、柔らかで優しい印象を演出することができる。クッション、ラグ、ベッドリネン、ブランケットは落ち着いた雰囲気を生み出すと同時に、機能的な日用品でもある。
適切に手入れすればこれから先ずっと美しさを保ってくれるだろう。
ラグには異なる素材が使われており、素材ごとに必要な手入れは異なる。
しかし、どのラグも頻繁に掃除機をかけることで抜け毛が減り、人がよく通って平らになった部分の毛が立ち上がるようになる。
定期的にラグを入れ替えるのもおすすめだ。そうすることで磨耗を均等になり、重たい家具の下にクッションや保護シートを敷けば家具の跡は残らない。
ウールが使われていた場合は、汚れは濡らしたキッチンペーパーで慎重に拭き取り、湿らせた布できれいにする。より徹底した掃除が必要であれば、専門のクリーニング店に依頼するのがおすすめだ。ウールのラグを水で洗うとラグが台無しになってしまう。
同様の理由で、家のジメジメした場所でラグを使用するのは避けるように。室内だけで使用してほしい。
コットンやPET糸のような耐久性のあるテキスタイルでできたラグは、洗濯機(30℃)で洗えるか、水で洗い流して自然乾燥させることができる。PET糸でできたラグは屋外でも使えるので、自宅のグリーンスペースに心地よい雰囲気を演出することができる。
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いかがでしたでしょうか?
適切なお手入れが製品寿命を延ばし、サスティナブルな暮らしへとつながる。ferm LIVING が長年取り組む「地球のことを思ったものづくり」ですが、購入した私たち一人ひとりにも最後まで大切に使う責任があるのだと強く意識させるストーリーでした。
各アイテムの商品ページには適切なお手入れ方法を掲載しておりますので、ぜひそちらもご購入前にご覧くださいませ。
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