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腹をくくる

【10分だけ書く-027】

今日は初めて職場に末っ子を連れていった。お弁当を2つ作り、自転車で出発。普段より長い距離をサイズアップしたばかりの自転車を必死に漕いで、30分かけて到着した。

ちょうど今日は広いデスクが空いていたので、2人並んで座り、教科書ノートとタブレットをスタンバイ。私は10:00始業で、子どもの授業は10:40スタート。
「始まるまで何してようかなー」とはじめこそ部屋を珍しそうにキョロキョロしていたが、すぐに「パワーポイント作ろう」とタブレットに入っているパワーポイントで何やら作成開始した。操作方法は先日お兄ちゃんが教えてくれたらしく、私に質問したのはせいぜい「怒るって漢字これ?」と「餓死の漢字はこれ?」ということだけ。(と書くとなんかドエライもの作ったようですが)私も粛々と仕事をスタートした。

今日の時間割は音楽や図書などオンラインできないものが多かったらしく、授業は国語のみ。時間になってオンラインクラスに入ると、いつものオンラインメンバーが1人しかいなかった。

いないメンバーのママに「今日は登校したの?」とLINEすると「授業ほとんどないから公園に来てる」と。いいね、それもありだな。体育・理科・社会・図工とかになるなー。

オンライン授業になって、私も隣で聞いていると、子どもが「つまらない」と言っていた理由が理解できてきた。まだチビで語彙が少ないから「つまらない」としか説明してもらえなかったけれども、その意味としては

・理解できない
・面白みがない(何を学ばされているのか曖昧)
・先生の声が怖い

などなど、いろんな理由が含まれていることがわかる。

軍隊調と言われようと、一斉に何かを言わせ、一斉に何かを書かせ、一斉に、一斉に、と進めなければ授業をしたことにならない!と、こういう授業になっちゃうんだろうなー。
でも、決して先生が悪いということではなくて。
一人が30人ものおチビさんに豊かな学びを提供する、というそのこと自体が本当に無理ゲーってやつだと思う。先生は、”正しく”責務を果たしている。

でもな。本当は授業で何を勉強したかなんて、ほぼどうでもいいんじゃないか、と私は思ってしまう。

同年代の子どもたちが集まって、みんな、いろいろ。ひとと自分の違いを知ったり、自分の良さを知ったり、自分の弱さを補完してもらったり、先生に褒めてもらったり、みんなで叱られたり、そういったコミュニケーションを小さく小さく積み上げていくことができればそれで十分なんじゃないだろうか。

ここに書いてみたけれども、自分の頭がまだまだ整理されていなくて、決して的確な言葉になっていない。でも、45分間座ってて、授業が毎度この調子では、「頭が痛くて逃げ出したくなる」のはよくわかった。「誰もきらいじゃないし、何もいやじゃないんだけど」と言う子の苦しさをどうやったら取り除いていくことができるのだろう、とずっと考えている。

他人や環境はすぐには変わらない。まずは自分たちがこの状況下でベストな方法を採用していくしかないな。腹を括らなくちゃな。

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