シュトレンを食べよう

　まだ先と思っていたクリスマスも、もうすぐです。
こざるカフェには、多くはありませんが、
クリスマスカードや、クリスマスプレゼントが届いています。

　こざるたちも、カードやプレゼントが届くと、
送ってくれた人のことを思い出して、嬉しくなります。
クリスマスシーズンは、そういう暖かい気持ちになる季節です。

　カードは飾りますが、プレゼントはクリスマスツリーの下に置いて、
まだ開けません。
25日になったら開けるのです。

　ところが、今日、届いたクリスマスプレゼントには、
クリスマスまで待たずに、すぐに開けて下さいという
メッセージが添えられています。

「何だろう?」
「開けて下さいって書いてあるから、開けてみようよ。」
こざるたちは、段ボールの外箱を開けてみます。

　開けてみると、綺麗な箱が出てきました。
「誰からなの?」
「うーんと、あ、マリさんからだよ。」
箱の中には、小さなクリスマスカードが入っています。

「こざるカフェのみなさんへ
　メリークリスマス!
　今年は、シュトレンというドイツのクリスマスの菓子パンを送ります。
　クリスマスの前から、毎日、少しずつ、
　みなさんで召し上がって下さいね。マリ」

　マリさんは、世界中、あちこち旅している大人の女性です。
こざるカフェが開店して間もない頃、やって来て、
それから、たまに、ふらっとやってきてくれます。
マリさんは、絵描きさんで、
どうやら、今はドイツにいるようです。

「わーい! 嬉しいね。」
「うん、とっても美味しそうだね。」
「大きくないけれど、ずっしりと重いね。」

　こざるたちは、シュトレンを 今日は食べずに、
一晩、クリスマスツリーの下に置くことにします。

「明日の朝、少し切って、みんなで一緒に食べようね。」
クリスマスは、嬉しいことが いっぱいです。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
少し寒さが緩んで、ほっとします。
よい毎日でありますように (^_^)

写真のシュトレンは、ルセット（recette）さんのものです。
http://recette.co.jp