明日があるから 焦らず ゆっくり長距離走
6月になりました。
暑いような、でも風が吹くと涼しいような、
日差しが強いと蒸し暑いけれど、曇ると肌寒い、
そんな変化の激しい 難しい時期です。
こざる達は、いつものように、賑やかに おしゃべりしながら、
夕飯の仕度をしています。
「リハビリ始めているんだね。」
「うん、もう三週間前から 頑張っているんだね。」
こざる達はラジオから流れてきた、
池江璃花子選手のニュースの話をしています。
三週間前から、無理のない範囲でバイクトレーニングをしているそうです。
「りこちゃんも 入院中にリハビリ、毎日、頑張ったもんね。」
「ただでさえ病気で体力がないのに、
特に高齢だと体を動かすのは本当に しんどいと思うけれど、
よく頑張ったよね。」
こざる達は、皆、うんうん、頷きます。
りこちゃんは、数年前、入院して手術しました。
絶対安静以外は、少しでも、毎日、体を動かすことが大切なので、
りこちゃんは、毎日、理学療法士さんとリハビリをしていました。
「りこちゃんは、面倒くさがりやで、
コツコツ頑張ることが苦手だったのに、
毎日、本当に頑張ってリハビリしていたよね。」
「リハビリ室には、りこちゃんよりも高齢の患者さんや、
酸素ボンベをつけた患者さんや、いろんな人がいて、
皆、それぞれ、すごく頑張っていたよね。」
一昔前は、入院、手術といえば、絶対安静、体を動かさず、
静かに休ませるというのが普通だったように思います。
けれども 今は、たとえ大きな手術をした後でも、
もちろん無理は禁物ですが、できるだけ早く
毎日 体を少しでも動かした方がいいということで、
リハビリは とても大切です。
「無理しないように、少しずつ負荷をかけていくんだよね。」
「うん、理学療法士さんが その加減をちゃんとよく見てくれるんだよ。」
「すぐに成果はでないかもしれないし、
地味で、根気がいるけれど、回復のためには、
とても大事なことなんだよ。」
そうですね、理学療法士さんと二人三脚、
短距離走ではなく、長距離走、マラソンです。
毎日、少しずつ、遠いゴールに近づいていきます。
「毎日、毎日、コツコツなんだよね。」
「うん、焦らず、ゆっくりゆっくりなんだよ。」
「池江選手も、毎日、少しずつ、コツコツ頑張っているんだね。」
こざる達は、皆、うんうん頷きます。
夕飯の仕度が もうすぐできるようです。
「りこちゃん、呼んでくるねー。」
こざるちゃんが、りこちゃんの部屋に向かいます。
「りこちゃーん、夕飯できたよー。
今日は、ハヤシライス作ったよ! 一緒に食べよう!」
こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり、
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。
読んで下さって、どうもありがとうございます。
明日は、どんな天気でしょう?
よい毎日でありますように (^_^)