
春が近づいて、納豆トーストの朝ごはん
「お日さまも、早く起きるようになってきているねー。」
いつものように 朝がやって来て、
こざる達は 日の出の時刻が早くなっているのを感じています。
「ついこの前、朝6時は まだ暗かったのに、今は明るいよね。」
「うん、どんどん早くなっているよね。」
「外は明るくなってきているけれど、
まだお日さまが出ていなくて、
そしてまだ お月さまが明るく輝いていて、なんか幻想的な時間だよね。」
そうなのです。
お月さまは、まだ明るく美しく光っています。
「あ!」
こざるちゃんが、何か思いついたようです。
「ちょうど夜から朝にバトンを渡す時なんだよ。」
「ああ、そうかー。お月さまから、お日さまにバトンを渡すんだね。」
こざる達は、嬉しそうに、お日さまが顔を出すのを待っています。
「こうして、毎日、夜から朝になるのに、いつも特別な感じがするね。」
そしてお日さまが顔を出し、お月さまは休む時間となりました。
無事にバトンを渡し終えたようです。
「じゃあ朝ごはんの仕度しよう!」
「うん。」
こざる達は、わいわい 台所へ行きます。
「今朝は、納豆トーストにしようよ!」
「うん!」
「ちょうど、食べたいと思ってたんだー。」
納豆トーストとは、土井善晴先生のレシピで、
しばらく前に、多くの人が作ってみて、
おいしい、おいしいと大人気となったものです。
こざる達も、作ってみて、
とっても美味しくて、りこちゃんも「美味しい!」とパクパク食べて、
それで、よく作るようになったのです。
この納豆トーストは、普通の食パンと納豆とオリーブ油、塩だけです。
簡単で すぐに出来て、びっくりするくらい、とっても美味しいのです。
「このパンのカリカリ具合が美味しいんだよね。」
「納豆とオリーブ油が合わさって、そこに塩味もして、
おかわりしたくなるんだ。」
「和食の納豆と洋食のパンの組み合わせって、不思議だけど、
こんなに美味しくなるんだねー。」
土井先生の料理は、材料も特別なものではなく、
作り方も シンプルで難しいことはありません。
そして、とびきり美味しくできるのです。
「感動する美味しさなんだよ。」
こざる達は、土井先生が大好きです。
「土井先生は、失敗なんてないって言ってたよー。」
「うん、料理って、自由でいいんだよね。」
「そうだよ、料理って発明だもんね。」
「作っていて楽しいよね。」
こざる達は 楽しそうに納豆トーストを作ります。
ラジオからは、元気いっぱいのロックが聴こえてきます。
スターシップの『WE BUILT THIS CITY』です。
「りこちゃん、呼んでくるねー。」
こざるちゃんは、ビートに合わせて弾みながら、
りこちゃんの部屋に向かいます。
「りこちゃーん、朝ごはん、出来たよー。納豆トーストだよー。」
こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくりスタートして、
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。
読んで下さって、どうもありがとうございます。
納豆トースト、もしご存じなければ、ぜひ試してみてください。
よい毎日でありますように (^_^)